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風土記2023年06月03日 12:02

風土記(ふどき)は奈良時代に編纂された地名、特産物、土地の良し悪し、地名の由来、地域に伝わる伝承、伝説などを収録した郷土誌である。

概要

和銅六年(713年)5月2日、元明天皇は全国に向けて風土記を撰進するよう官命を発した。

ほぼ完全なもの

『出雲国風土記』はほぼ完全な形であるが、『常陸国風土記』『播磨国風土記』『肥前国風土記』『豊後国風土記』は一部が欠ける。これら以外は逸文だけが残る。

一部だけ残るもの

『山城国風土記』・『摂津国風土記』・『伊勢国風土記』・『尾張国風土記』・『陸奥国風土記』・『越後国風土記』・『丹後国風土記』・『伯耆国風土記』・『備中国風土記』・『備後国風土記』・『阿波国風土記』・『伊予国風土記』・『筑前国風土記』・『筑後国風土記』・『豊前国風土記』・『肥後国風土記』・『日向国風土記』・『大隅国風土記』・『壱岐国風土記』

官命の内容

  • (原文) 畿内七道諸國郡郷名著好字。其郡内所生、銀銅彩色草木禽獸魚䖝等物、具録色目。
  • 及土地沃塉、山川原野名号所由、又古老相傳舊聞異事、載于史籍言上。
  • (大意)郡内に生ずる所の銀銅彩色草木禽獣魚虫等ノ物、具さに色目に録し、及び土地の沃塉、山川原野の名号の所由、又古老相伝ふる旧聞異事は、史籍に載せて言上せよ

参考文献

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