特殊壺 ― 2025年05月09日 00:26
特殊壺(とくしゅつぼ)は弥生時代後期に吉備地方南部で作られた壺である。吉備壺ともいう、
概要
壺の本体は浅い皿状であり、壺の中央部にかけて緩やかに広がって最大径となる。 長い首に、二重口縁は大きく外側に出る。胴の張り出部分に、樽や桶のタガのような突帯が、二条から三条がつく。底は平底であり、焼き上げた後に底部を穿孔する。 丹で赤く塗るなど、装飾性が豊かである。首長の埋葬儀礼(儀式)で使用された。 特殊壺(吉備壺)と特殊器台(吉備器台)は対になって出土していることから、特殊器台の上に特殊壺が乗せられて使用したと考えられている。サイズとしてもピタリとはまる寸法である。 吉備地方以外では広島県矢谷古墳、などで出土する。 壺形埴輪の元型という説がある。
出土例
- 特殊壺 中山遺跡、岡山県真庭市、弥生時代後期後半から末
- 特殊壺 西江遺跡、岡山県新見市、弥生時代2世紀から3世紀
参考文献
- 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://ancient-history.asablo.jp/blog/2025/05/09/9774297/tb
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。