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石神遺跡 (奈良)2025年09月28日 00:40

石神遺跡 (奈良)(いしがみいせき)は奈良県高市郡明日香村にある飛鳥時代の遺跡である。

概要

石神遺跡は飛鳥寺の北西、奈良県高市郡明日香村飛鳥にある7世紀の一大遺跡である。7世紀代の官営施設跡が重なる複合遺跡であり、最も新しい遺構は藤原京遷都直前の時期の施設とみられる。2024年3月、7世紀前半のものとみられる塀の跡が⾒つかり、区画の角に相当する「隅」を確認した。7世紀前半のものとみられる塀の跡は、横(東西)に長さ約4.5m、縦(南北)に同約8.5mである。柱孔は5基見つかった。斉明天皇の時代より前の時代のものとされる。藤原京の条坊と合致する官営施設の区画塀の跡が確認されており、藤原京遷都直前(7世紀後半)の施設の一部と見られている。 石神遺跡から発掘された花崗岩製の噴水石は、国の重要文化財に指定されており、奈良文化財研究所飛鳥資料館に所蔵されている。

調査

1902年(明治35年)、1903年(明治36年3)に小字石神の水田から、須弥山石と石人像が出土した。1904年(明治37年)に東京帝室博物館に寄贈された。1936年(昭和11年)の発掘調査の出土地付近で石組溝や石敷を確認し、斉明朝の饗宴場跡であると後年考えられるにいたった。出土した土師器には杯、把手付台付椀、高杯がある。把手付椀は強く内弯する口縁部に角形の把手を付した独特の器形である。軒丸瓦は飛鳥寺型式・川原寺型式、大官大寺型式のほか、川原寺型式の可能性がある瓦が出土した。軒平瓦は重弧文型式、均整唐草文型式が出土した。垂木先瓦、丸瓦、平瓦、瓦製円板が出土した。木製品は刀子柄や楔、横櫛、斎串などの製品とともに、加工棒、板状や円形の穿孔をもつ用途不明品、雑木が出土した。鉄製品は鉄鏃が主体を占め、ほかに鉄鎌、鉄斧、鉄鑿、鉇、刀子、鏟状鉄製品といった農工具類や、鉄製紡錘車や鉄針、鉄釘、鎹が出土した。銅製品として、鞘尻金具、鳩目金具、鉄地金銅張製品、鉸具、鉈尾、鉈尾表金具、銅管が出土した。冶金関連遺物として、鞴羽口、鋳型・坩堝、素材・銅滴・銅滓・鉄素材、鉄滓が出土した。石製品として、砥石、瑪瑙製垂飾、ガラス小玉、滑石製臼玉、滑石製管玉未製品、滑石製有孔円盤、滑石製紡錘車、勾玉、管玉、玉未製品が出土した。

遺構

斉明朝

  • 掘立柱建物
  • 掘立柱塀
  • 石敷
  • 礫敷

遺物

  • 須弥山石
  • 石人像
  • 軒丸瓦
  • 軒平瓦
  • 垂木先瓦
  • 丸瓦
  • 平瓦
  • 瓦製円板
  • 土器(土師器+須恵器+施釉陶器+黒色土器+新羅土器)
  • 瓦(軒平瓦+垂木先瓦+丸瓦+平瓦)
  • 金属製品(釘+鏃+斧+鎌+刀子+鎹+紡錘車など)
  • 石製品(玉類+砥石+石庖丁+石鏃+石製刺突具+磨製石剣+紡錘車+剥片石器)
  • 土製品(円面硯+土馬+鞴羽口+土製円盤など)

指定

考察

展示

  • 奈良文化財研究所飛鳥資料館

アクセス

  • 名称:石神遺跡
  • 所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥
  • 交通:

参考文献

  1. 奈良文化財研究所(2025)「石神遺跡発掘調査報告Ⅰ」

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