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恵解山古墳2026年04月25日 01:07

恵解山古墳(いげのやまこふん)は、京都府長岡京市に所在する古墳時代中期に造られた前方後円墳である。乙訓地域最大級の首長墓であり、5世紀前半の地域権力を示す代表的古墳である。

概要

恵解山古墳は京都盆地西部、桂川右岸に位置する。5世紀前半に築造された乙訓地域で最大の前方後円墳である。古墳の規模は全長128m、後円部の直径約78.6m、前方部の幅約78.6mと、ほぼ同規模である。後円部は墓地となり、失われたため内部主体は失われている。内部主体は未確認であるが、築造時期から竪穴式石槨であった可能性が高い。刀、剣、鏃、蕨手刀子など武器類を主体とする鉄製品が700点近くみつかった。第三次調査により墳丘上段傾斜面の葺石と前方部のほぼ中央で、副葬ではなく意図的に埋納された武器群であり、祭祀的・象徴的行為と考えられる。 周囲に幅約30mの周壕が造られている。周濠は築造(5世紀前半)から長い年月を経て、雨風による土砂の堆積や周囲の環境変化により、中世頃に埋没した。築造当時は斜面全体に石が葺かれ、平坦面には埴輪が立て並べられていた。墳丘は、地山整形と盛土を施して墳丘の大半を構築している。葺石には、拳大から人頭大の大きさの石材を使用し、その種類はチャート、砂岩、粘板岩などが主体であった。 11次調査で東側造り出しから円筒埴輪に加え、盾形・甲冑形・家形・水鳥形などの形象埴輪が出土し、儀礼的空間の構成がうかがえる。 昭和55年、墓地拡張工事の際に前方部の中央付近から鉄器が出土し、長岡京市教育委員会が緊急調査を行った。鉄製の武器(大刀約146点、剣11点、槍57点以上、短刀1点、刀子10点、弓矢の鏃472点余り、ヤス状鉄製品5点)など総数約700点を納めた武器類埋納施設がみつかった。鉄製武器などの出土品は平成11年に「出土鉄製品一括」により京都府指定文化財として指定された。 本古墳は、乙訓地域における首長権力の成立と軍事的象徴性を示す重要遺跡である 埴輪列や葺石などの復元整備工事のあと、平成26年秋、恵解山古墳公園として開園した。

遺物

指定

  • 1981年(昭和5年)10月13日 - 国の史跡 「恵解山古墳」
  • 2016年(平成28年)3月1日 - 国の史跡 「乙訓古墳群」

展示

アクセス等

  • 名称  :恵解山古墳
  • 所在地 :京都府長岡京市勝竜寺・久貝二丁目地内
  • 交 通 :JR長岡京駅 徒歩 20分

参考文献

  1. 長岡市教育委員会(2008)『恵解山古墳 第8次調査の概要』
  2. 長岡市教育委員会(2024)『長岡京市文化財調査報告書 第81冊』

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