しゃくし塚古墳 ― 2026年04月30日 00:10
しゃくし塚古墳(しゃくしづかこふん)は、千葉県香取郡多古町に所在する古墳時代前期後半(4世紀後半頃)の前方後円墳であり、千葉県指定史跡である。柏熊古墳群に属する古墳の一つで、第8号墳にあたることから「柏熊8号墳」とも呼ばれる。
概要
本古墳は、多古町北東部の栗山川中流域に位置し、その支流である常盤川との合流点を南に望む舌状台地上に築かれている。水系を見下ろす立地は、古墳の築造位置として戦略的・象徴的な意味をもつと考えられる。
墳丘は全長82mを測り、後円部径49m、前方部前端幅22m、くびれ部幅約20mである。墳丘の高さは後円部が約7m、前方部が約3mで、両者の比高差は約4mを有する。後円部墳頂は直径約15mの平坦面をなし、祭祀や儀礼の場としての利用が想定される。
これまで本格的な発掘調査は実施されておらず、墳丘にも顕著な盗掘の痕跡は確認されていない。採取遺物としては、土師質でハケ目を有する有段口縁の壺形土器(底部に穿孔をもつ)や円筒埴輪片が知られている。これらの埴輪の存在は、本古墳がヤマト政権の古墳文化と一定の関係を有していた可能性を示唆する。
しゃくし塚古墳は、関東地方における前方後円墳の展開過程を考えるうえで重要な資料であり、未調査であることから今後の考古学的研究の進展が期待される。
見学案内
古墳周辺は林や笹に覆われているため、見学の際には長袖・長ズボン・帽子を着用し、肌の露出を避けることが望ましい。足元は不整地であるため、歩きやすい靴を準備するとよい。夏季は虫除け対策を行うなど、安全面に配慮した装備が推奨される。
遺物
- 有段口縁底部穿孔壺形土器
- 円筒埴輪片
指定
- 1991年(昭和50年)12月12日 千葉県指定史跡
展示
アクセス等
- 名称 :しゃくし塚古墳
- 所在地 : 千葉県香取郡多古町南玉造3761
- 交 通 :
参考文献
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