久地伊屋之免古墳 ― 2026年08月24日 00:05
久地伊屋之免古墳(くじいやのめんこふん)は川崎市高津区久地にかつて存在した円墳である。
概要
JR南武線久地駅の南約350mに位置する台地の尾根先端で中腹の平坦面上にあった円墳である。1983年(昭和58年)から1984年(昭和59年)にかけて行われた久地伊屋之免遺跡の発掘調査で、3基の方形周溝墓などとともに確認された。南北径17m・東西径16m、高さ1.8~2.0mの円墳である。現在はマンション(溝の口北パークホームズ)建設のため消滅した。
埋葬施設は2基の木棺からなり、並列して設けられていた。第1主体部は全長7.8mに達する大型の木棺であった。第1主体部には割竹形木棺が用いられ、第2主体部には組合式木棺が用いられていた。 南側の第1主体部からは鉄鏃1、ガラス小玉9、玉類(棗玉1、勾玉1、管玉1)が出土した。第2主体部は組み合わせ式木棺であった。木棺外から検出された壺形土器には東海地方以西に分布する土器との共通性が指摘されている。
埋葬施設の構造や出土遺物などから、古墳の築造時期は4世紀第4四半期頃と推定されている。(久地伊屋之免遺跡発掘調査団編(1987))。
調査
アクセス
- 名称:久地伊屋之免古墳
- 所在地:神奈川県川崎市高津区久地4丁目18-10
- 交通: JR南武線久地駅 徒歩6分
参考文献
- 相原精次(2000)『神奈川の古墳散歩』彩流社
- 吾妻考古学研究所編(2019)「久地伊屋之免遺跡第3地点:川崎市高津区:発掘調査報告書」
- 久地伊屋之免遺跡発掘調査団編(1987)『川崎市高津区久地伊屋之免遺跡』
- 村田文夫(1993)『古代の南武蔵―多摩川流域の考古学』有隣堂
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