寺山中丸遺跡 ― 2026年08月28日 00:17
寺山中丸遺跡(てらやまなかまるいせき)は神奈川県秦野市に所在する旧石器時代から近世にかけての複合遺跡である。縄文時代草創期の石器製作跡や落とし穴群が確認されたことで知られる。
概要
東の中丸沢と西の小蓑毛沢に挟まれた、西向きの緩斜面上に位置する。金目川の東側に面した標高約204m~207mの傾斜地である。1992年に秦野市による確認調査が行われ、2013年度に新東名高速道路の建設に伴う本格的な発掘調査が開始された。2014年度から2016年度に継続して追加のトレンチ・区画調査が実施された。 発掘調査面積は、公表資料によれば4,764平方メートルである。 発掘された土器や石器などの出土品の一部は、近隣の秦野市桜土手古墳展示館で展示される。
調査
旧石器時代
2013年調査では、縄文時代草創期に属する有舌尖頭器・槍先形尖頭器の石器製作跡と考えられる範囲を確認した。 翌2014年調査では石器や礫群を検出し、2015年調査で黒曜石の剥片や石器が出土した。
縄文時代
2013年調査で 縄文時代早期~後期の集石遺構や陥し穴状土坑、草創期の石器製作跡が検出された。金目川流域における縄文時代草創期の石器製作活動を示す重要な資料となった。草創期から後期にかけての土器・石器・土製品が出土した。このほか、竪穴住居跡2軒、集石16基、土坑97基(うち落とし穴26基)を検出した。縄文時代草創期の土器は隆起線文土器が出土している。 翌2014年調査では縄文時代中期の竪穴住居1軒、前期~後期に亘る集石遺構や陥し穴状土坑を検出した。 2015年調査では竪穴住居2軒、集石8ヵ所、土坑76基、ピット46基が発見された。
アクセス等
- 名称:寺山中丸遺跡
- 所在地:神奈川県秦野市寺山1094-3
- 交通:小田急小田原線秦野駅から北に約3km
参考文献
- 神奈川考古学財団(2015)「平成27年度発掘調査成果発表会」
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