耳環 ― 2025年01月13日 00:40
耳環(じかん)は外径2~3cm程度の切れ目のある環状の金属製リングである。
概要
金属の細い棒を曲げて作る。遺体の耳の付近から出土することや、人物埴輪の耳に表現されていることから、耳飾り(イアリング)と考えられる。古墳時代後期から飛鳥時代にかけて造られ、男女関わらず耳につけていた。 金色をしたものを金環、銀色をしたものを銀環というが、純金や純銀のものはほとんどない。 金環は、金と水銀の合金を塗り、加熱して水銀を蒸発させる金アマルガム法と、金箔を表面に張り付ける方法とがある。
出土例
- 耳環 - 奥原古墳群、群馬県、古墳時代後期
- 耳環 - 宮中野古墳群大塚古墳、茨城県、古墳時代
- 耳環 - 小洞古墳群、岐阜県関市広見、古墳時代
- 耳環 - 中野遺跡、大阪府四條畷市中野本町、古墳時代
参考文献
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