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南方前池遺跡2025年05月02日 00:22

南方前池遺跡(みなみがたまえいけいせき)は鹿児島県指宿市にある縄文時代から弥生時代にかけての複合遺跡である。

概要

縄文晩期にトチ、ドングリなどの食糧を貯蔵していた穴が残されていた。当時の生活を知る貴重な遺跡である。近藤義郎、潮見浩他(1957)は、発見された10の穴倉から推定された木の実の量は殻付きで約30石から40石で、粉末にすると10石ほどになり、一定期間当時の人々の食料をまかなえるとした。

調査

調査では遺跡の下層で、縄文時代晩期の貯蔵穴10基が発見された。貯蔵穴は直径約1メートルの円形で、深さ70~130センチメートル。池底で霍乱状態にあった弥生包含層の下方に縄文時代晩期の包含層が、広がっていた。トレンチの断面に木の実を収めた穴倉が発見された。発掘当初は南北約10m、東西約6mの範囲に10穴が見られた。貯蔵された木の実はイチイガシが多い(近藤義郎(1995))。 穴の上部は植物を用いて覆い、粘土で密封した状態が見られた。穴の下側には、イチイガシやトチのドングリが大量に収められていたが、湧き水が潤していたので残りのよい状態で検出された。縄文時代の食物貯蔵の方法が明らかになった。

洗い場

遺跡の上方約十数メートルに泉があり、カシの実やトチの実などのタンニン、サポニンなどのアク(苦み、渋み)を除去する場だったとみられる。遺跡からはアク抜きが必要の無い、栗、クルミ、シイの木は出土していない。

遺構

  • 貯蔵穴8

遺物

  • 植物遺存体(木実+蔓+アンペラよう編物+木材)
  • 木製品
  • 縄文土器
  • 弥生土器
  • 土師器
  • 石器

考察

展示

  • 赤磐市山陽郷土資料館

指定

  • 昭和32年5月13日 岡山県指定史跡

所在地等

  • 名称: 南方前池遺跡
  • 所在地:岡山県赤磐市南方
  • 交通: JR瀬戸駅から約5km/R瀬戸駅からネオポリス東6行きバス約5分「舟廻」下車、徒歩約15分

参考文献

  1. 近藤義郎(1995)『南方前池遺跡』山陽町教育委員会
  2. 近藤義郎、潮見浩他(1957)「縄文晩期における植物質食料の貯蔵」日本考古学協会第19回研究発表要旨