櫂 ― 2025年07月07日 00:10
櫂(かい)は人力で舟を前進させるための木の棒の先端を翼状に削ったものである。
概要
船を漕ぐためのオールである。櫂には①手櫂、②練り櫂、③櫓、④棹の種類がある。手櫂は柄が短く、水かき部が細長く船の中で座位で使われた。柄が長いものは立位出使われる練り櫂、櫓、棹である。 古くは縄文時代から櫂は使われる。青田遺跡の櫂はすかしのある櫂状木製品となっている。先端が尖る水かき部をもっている。夫手遺跡の櫂は年代測定により縄文前期 と判明している。 材質はスギ製で、水かき部分の形が島大構内遺跡出土の権と似ている。 石狩紅葉山49号遺跡では櫂が計14点が出土した。ほぼ完全な形で出土する1点,一部欠損した状態で柄部と水掻部の残存が認められる2点,櫂の水掻部のみが残存した5点,櫂の柄部と推定された6点がある。樹種は11点が同定されており、モクレン科モクレン属8点、そのほかカエデ科カエデ属、ブナ科コナラ属、クルミ科クルミ属各1点である。四日市地方遺跡の櫂1は長さ38.2cm、幅9.3cm、厚さ2.0cm、スギ製である。櫂2は長さ64.5cm、幅11.6cm、厚さ1.7cm、スギ製である。
考察
出土例
- 小型櫂 - 羽根尾貝塚、神奈川県小田原市、縄文時代前期中葉
- 櫂 - 善通寺西遺跡、香川県善通寺市善通寺町、弥生時代から古墳時代
- 櫂 - 青田遺跡、新潟県新潟県新発田市、縄文時代晩期
- 櫂 - 高宮八丁遺跡、大阪府寝屋川市、弥生時代
- 櫂 - 夫手遺跡、島根県松江市、縄文時代前期
- 櫂 - 多古田低地遺跡、千葉県匝瑳市、縄文時代早期
- 櫂 - 四日市地方遺跡、三重県四日市市、弥生時代中期
- 櫂 - 飛鳳里遺跡、韓国、昌寧、新石器時代
参考文献
- 荒山千恵()「石狩紅葉山49号遺跡の丸木舟と櫂」
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