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真脇遺跡2025年09月03日 00:08

真脇遺跡(まわきいせき)は石川県鳳至郡能都町にある縄文時代の集落遺跡である。

概要

真脇遺跡は能登半島の東側海岸の中央部、小さな入り江の奥の沖積平野に位置する。縄文時代晩期初頭から晩期終末まで続く拠点集落である。縄文文化の宝庫と言われる。 低湿地のため、木製品や動物の骨、植物の種子も良い状態で出土する。 縄文前期末から中期初頭に大量のイルカ骨が出土した。長期定住の食料とみられる。 主な出土品は、後期の土製仮面、中期の新保式土器、把付土製ランプ、前期の真脇式土器、彫刻柱などである。1991年に出土遺物のうち219点が国の重要文化財に指定された。

環状木列群

縄文晩期の環状木列群がある。直径7.5mの真円上に直径90cmのクリ材の巨木柱を10本立て、割った面を外側に向ける。2本の柱で囲む入り口がある。同じ位置で数回の建て替えを行う。同様の巨木柱列はチカモリ遺跡(金沢市)、桜町遺跡(富山市)にもある。環状木柱列は縄文時代晩期の北陸地方だけに出土する遺構である。

発掘調査

真脇遺跡は1980年に圃場整備の計画が策定され、遺跡の分布調査を行ったところ、中・近世の地層の下から縄文時代の地層が発見された。1982年・1983年の2回にわたる発掘調査により、多数の遺構や遺物が見つかった。大規模で重要な遺跡であり、約4000年に渡り繁栄し続けた、他に例のない長期定住遺跡と判明している。標高4~12mの低地に位置する湿地遺跡のため、普通は腐って残りにくい動植物で作られた遺物が大量に保存されていた。中期中葉(約4500年前)の層からは板敷き土壙墓が4基検出された。晩期(約2800年前)の土層からは巨大なクリの木を半割りし、円形に立てて並べた「環状木柱列」が検出された。

年代測定

西本寛・高田秀(2008)はウイグルマッチングを用いた年代決定により「真脇遺跡出土環状木柱列の形成時期は約820-490[calBC】の約330年間に収まる」とした。つまり、紀元前820年から490年なので、弥生時代と重なる時期となる。縄文時代晩期終末は紀元前約1,000年頃なので、建て替えられた柱の最も新しいものを測ったことになる。

遺構

  • 土壙墓4
  • 木柱列
    • 環状木柱列
    • 方形木柱列
  • ピット群
  • 配石
  • 立石
  • 貼り床住居跡
  • 土器土器敷き炉

遺物

  • 縄文土器(前期から晩期)
  • 石器
  • 石製品
  • 動物遺存体(イルカ(骨))
  • 巨大木柱
  • 土偶
  • 石製品
  • 木製品
  • 骨角器
  • 弥生土器
  • 須恵器

指定

-1991年6月 - 出土品は国指定重要文化財

  • 平成元年 国指定史跡

展示

  • 真脇遺跡縄文館

所在地等

  • 名称:真脇遺跡
  • 所在地:石川県鳳珠郡能都町真脇
  • 交通:金沢駅⇒JR・のと鉄道(七尾乗換え)約2時間 ⇒ 穴水  ⇒ バス約60分 ⇒ 真脇下車から徒歩5分

参考文献

  1. 植田文雄(2005)「立柱祭祀の史的研究」『日本考古学』(19), pp.95-114
  2. 「縄文の風 真脇遺跡」Noto 広報のと第82号,2011年12月1日
  3. 宮田佳樹(2019)「縄文時代,真脇遺跡ではイルカを食べていたのか!?」日本文化財科学会大会研究発表要旨集 36巻、pp.104-105
  4. 日暮晃一(1991)「縄文時代の食生活」『食品経済研究』第19号,pp.3-17
  5. 西本寛・高田秀(2008)「14C 年代測定による石川県真脇遺跡出土環状木柱列の年代決定」名古屋大学加速器質量分析計業績報告書,ⅩⅠ