乙塚古墳 ― 2025年11月09日 00:04
乙塚古墳(おとづかこふん)は岐阜県土岐市にある方墳である。 「100名墳」に選出されている。
概要
土岐盆地における最大の横穴式石室をもつ方墳である。墳丘において、石室構築に合わせた各段階の盛土を検出した。乙塚古墳の墳丘から須恵器(鳥鈕蓋)が出土する。墳丘の段築や葺石は省略されている。墳丘外の周溝はない。 両袖式の石室は全長12.1m、幅2.6m、高さ2.7mである。奥壁壁は2m、羨道長6.4m、幅2.4m、高さ2.6mである。胴張形の玄室鏡石を設置し、玄門部は幅50cmの柱石を立て、その上に梁石を乗せる。側壁は3段積みとし、玄室天井に3石、羨道天井には4石を用いる。石室入り口は花崗岩の切石である。石材で最大のものは長さは約2.42m、幅は約1.2mある。 石室内の副葬品は盗掘によりほとんど失われている。鳥形のつまみ(鳥鈕蓋)の付いた装飾付須恵器が見つかっている。 石室は安土桃山時代(16世紀末)頃から江戸時代(17~18世紀)にかけて、近隣の窯の陶工たちによって工房等として再利用されていた。そのため廃棄された副葬品もあったとみられる。現在は石室内への立ち入りは制限されている。 八坂入彦命の王女・弟姫を葬ったとの伝説がある。ヤマト王権と親しく、東美濃地域を支配した豪族の墓と考えられている。
規模
- 形状 方墳
- 規模 1辺27.4m×26.1m、高6.6m
調査
2002年(平成14年)の測量調査でそれまで円墳とされていたが、方墳と確認された。
放射性炭素年代測定
乙塚古墳の炭化物は691年から877年であり、飛鳥時代から平安時代前期の範囲を示した。
葺石 なし
埴輪 なし
遺構
- 古墳(方墳)
- 横穴式石室
遺物
- 鳥鈕蓋
- 土師器、
- 須恵器
築造時期
- 7世紀前半頃築造
展示
- 土岐市美濃陶磁歴史館
考察
指定
- 1938年(昭和13年)年12月14日 国指定史跡 「乙塚古墳附段尻巻古墳」
アクセス等
- 名称 :乙塚古墳
- 所在地 :岐阜県土岐市泉町久尻1167
- 交 通 :土岐市駅 徒歩 15分(900m)
参考文献
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