群馬県立歴史博物館 ― 2026年04月18日 00:17
群馬県立歴史博物館(ぐんまけんりつれきしはくぶつかん)は群馬県高崎市の「群馬の森」内に所在する歴史系博物館である。1979年(昭和54年)10月に開館し、2014年からの大規模改修を経て2017年にグランドオープンした。群馬県の歴史・文化資料を体系的に収集・保存・展示する中核的施設であり、東国古代史研究の拠点として重要な役割を担っている。
概要
同館は、原始時代から近現代に至るまでの群馬県の歴史を、実物資料を中心に、映像・復元模型・デジタル技術などを組み合わせて展示する。展示は「人びとのくらし」「生産・交流」「地域形成」などの視点から構成され、来館者が地域史を体系的に理解できるよう工夫されている。
また、企画展示や特別展示、講座・ワークショップなどを通じて、研究成果の公開と教育普及活動を積極的に行っている。
主な見どころ
最大の特徴は、2020年(令和2年)に国宝指定された「群馬県綿貫観音山古墳出土品」を常設展示する国宝展示室である。銅水瓶・金銅製馬具・埴輪群像など、古墳時代の高度な工芸技術と地域首長層の権威を示す副葬品が一括して公開されている。
さらに、古墳文化を中心とする展示は「古墳・埴輪王国ぐんま」の実像を示すものであり、東国における古墳時代社会の実態を理解するうえで重要である。
近年はデジタル展示の導入も進み、埴輪ホログラムや体験型展示、発掘疑似体験などを通じて、視覚的・体験的な学習環境が整備されている。
学術的意義
群馬県は古墳の集中地域として知られ、同館はその出土資料を集約・公開することで、東国古代史・考古学研究の基盤を形成している。特に綿貫観音山古墳出土品は、ヤマト王権と東国豪族との関係や、古墳時代後期の政治・文化の交流を考察するうえで重要な史料群である。
また、同館は地域史を「日本列島史」および「東アジア史」の中に位置づけて提示することを理念としており、地方史研究の高度化と普及を両立させる施設として評価される。
展示
綿貫観音山古墳の世界 - 国宝
- 綿貫観音山古墳 副葬品
- 綿貫観音山古墳埴輪
- 埴輪 胡坐し 合掌する男子
- 埴輪 三人童女
- 埴輪 飾り馬・馬子
- 埴輪 振分け髪の男子
縄文・旧石器
- 岩宿遺跡出土石器(複製)、
- 石器(下触牛伏遺跡・三和工業団地Ⅰ遺跡・上白井西伊熊遺跡)
- 石器(東長岡戸井口遺跡・柏倉芳見沢遺跡・市之関前田遺跡・八ヶ入遺跡ほか)
- 土偶(天神原遺跡・中栗須滝川Ⅱ遺跡)、
- 獣面把手(上丹生屋敷山遺跡・神保植松遺跡)、
- 土面(本遺跡)、
- 岩版・独鈷石(中栗須滝川Ⅱ遺跡)、
- 石棒(南蛇井増光寺遺跡)
古代
- 銅水瓶
- 突起付冑
- 獣帯鏡
- 金銅鈴付大帯
- 装飾付大刀
- 鉤状鉄製品
- 金銅心葉形杏葉
- 金銅歩揺付雲珠・
- 辻金具・
- 飾金具
- 三角縁神獣鏡 -川井稲荷山古墳(玉村町)
- S字甕 - 中溝・深町遺跡(太田市)
- 石製模造品 - 剣崎天神山古墳(高崎市)
- 長持形石棺(複製) - お富士山古墳(伊勢崎市)
- 衝角付冑・短甲・眉庇付冑 - 鶴山古墳(太田市)
- 木簡 - 藤原宮跡(奈良県)
- 鶏形埴輪
- 舟形木製品(下田遺跡)、
- 石田川式土器(石田川遺跡)、
- 壺形土器(前橋天神山古墳)
- 上野三碑 - 山上碑・多胡碑 金井沢碑(高崎市)
- 儀仗・
- 小銅鐸(中溝・深町遺跡)、
- 石製品(下佐野遺跡)、
- 石製模造品(剣崎天神山古墳)、
- 短甲・冑(鶴山古墳)、
- 韓式系土器(蔵屋敷遺跡)、
- 鉄製轡(西大山遺跡1号古墳)、
- 馬形土製品(高崎情報団地Ⅱ遺跡)
- 同向式画文帯神獣鏡(古海原前1号古墳)
- 馬具・鉄製武器(川額軍原Ⅰ遺跡)、
- 軒丸瓦・文字瓦「放光寺」[複製](山王廃寺)、 唐三彩-陶枕(多田山 12号墳)(伊勢崎市)
基本事項
- 名称:群馬県立歴史博物館
- 開設:1979年10月 開館
- 休館日:月曜日
- 開館時間:午前9時30分から午後5時まで(?館は午後4時30分まで)
- 観覧料:300円 企画展示は展覧会により料金が異なる。
- 午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
- 所在地: 〒370-1207 群馬県高崎市綿貫町992-1
- 交通:【JR高崎駅東口から】高崎市内循環バスぐるりん
- 岩鼻線 15系統 「綿貫町行き」 約25分
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