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セスドノ古墳2026年06月13日 00:44

 第1版 2026/6/10

セスドノ古墳(せすどのこふん)は福岡県田川市北東部の丘陵上に築かれた古墳時代後期の円墳である。

概要

現存する墳丘は径37m、高さ5mである。周囲に幅6mの周濠が巡り、その外側に幅16mの外堤が巡る。昭和43年に土木工事により封土の7割以上が失われた。発掘調査後は低平に復元し、芝貼りを行った。発掘調査は1968年6月8日から約2週間にわたって行われた。

主体部の石室は西に開口する横穴式石室が作られている。石室は長さ3.2m、幅1.8m の長方形の玄室と長さ0.65m 、幅0.5mの羨道で構成される。石室内は全体に赤色顔料が塗布されている。奥壁は、側壁と同様に2枚の大石を立てて腰石とし、その上に板石状の石材を平積みにして構築されている。石室に大石を縦に並べるのは、伽耶の昌寧地域の校洞87号墳などにみられる構築方法である。朝鮮半島との交流を示す可能性がある石室構造として注目されている。天井石は4枚の平石である。盗掘孔はあるが、盗掘は免れた。

復元すると総直径76~78m規模の円墳になる。周濠から円筒埴輪片が出土した。 副葬品として珠文鏡が出土した。また装身具として金銅製垂飾付耳飾、耳環、櫛、金冠片が出土した。玉類として滑石製臼玉、石製模造品として滑石製有孔円板が出土した。 武器類として鉄剣、鉄刀、鉄槍先、鉄鉾、鉄鏃、石突、鹿角製刀装具が出土した。玄室奥壁の両側には各1振の大刀が切先を下にして立てかけられていた。 武具として横矧板鋲留短甲、馬具として金銅製鏡板付轡、青銅製鈴付杏葉、辻金具が出土した。 そのほか土器として須恵器小壺が出土した。 セスドノ古墳から出土した武器・武具・馬具は、田川市石炭・歴史博物館で展示されている。

まとめ

赤色顔料で全面が塗られた横穴式石室であるり、伽耶地域との共通性を示す石室構造を持つ。金冠片や金銅製耳飾など朝鮮半島系文化を示唆する副葬品が出土している。 武器・武具・馬具が豊富に副葬されており、セスドノ古墳は当地域の有力首長墓と考えられる。

指定

  • 田川市有形文化財

アクセス

  • 名称:セスドノ古墳
  • 所在地:福岡県田川市伊田3845
  • 交通: 上伊田駅から徒歩13分(850m)

参考文献

  1. 田川市教育委員会(1984)「セスドノ古墳」

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