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深江城崎遺跡2026年08月03日 00:05

深江城崎遺跡(ふかえじょうざきいせき)は、福岡県糸島市に所在する弥生時代の遺跡である。

概要

深江城崎遺跡は弥生時代に栄え、伊都国の西部における対外交流を考えるうえで重要な拠点集落の一つである。2020年(令和2年)の試掘調査で遺構や遺物が出土し、本格的な調査が必要と判断された。

2021年度(令和3年度)の第1次調査では、弥生時代中期後半~終末期にかけての2つの遺構面が確認され、第1面(弥生時代後期後半から終末期)からは掘立柱建物1棟、溝1条、土坑28基、ピット442基を検出した。第2面(弥生時代中期後半から末期)からは掘立柱建物4棟、土坑27基、ピット100基を検出した。溝からは甕、大型甕が出土した。L字形石杵は食料加工などに用いられたと考えられる特徴的な形の石器である。

2025年度に行われた第2次調査では、弥生時代の木製台「案」の出土や港湾集落の発見があった。 谷部から大型器台など外来系土器や木製品がまとまって出土しており、護岸を備えた人工流路も見つかっており、大陸や朝鮮半島との交流・交易に関わる拠点としての性格が想定される。遺跡は港湾的機能が想定されている。地域間交流や水辺での活動を考えるうえで重要である。

大陸・朝鮮半島系土器

朝鮮半島南部や楽浪郡に関係する外来系土器が出土しており、深江城崎遺跡における大陸・朝鮮半島との交流を示す資料となっている。深江城崎遺跡が大陸・朝鮮半島との物流や交流に関わった可能性を示す資料である。

クジラが描かれた「絵画土器」

2023年4月、糸島市が公表した絵画土器には、高さ60cmの壺の表面に、上から見下ろした(俯瞰した)視点で全長約8cmのクジラが線刻されている。クジラの体の両側に計6本の線が伸びており、これはクジラに刺さった「もり」を表している可能性がある。クジラを描いた絵画土器としては、長崎県壱岐市の原の辻遺跡に続く国内2例目とされる。伊都国と一支国の海上ネットワークや交流を考えるうえで注目される。

木製台「案」と中国・漢代の案との類似

深江城崎遺跡出土の「案」は、中国・漢代の木製案と形態や構造に類似すると指摘されている。長方形の天板に脚を取り付ける構造をもち、脚を押さえ板や鼻栓で固定する点も共通する。こうした組み合わせ式の構造は、弥生時代の北部九州でも雀居遺跡などから確認されており、大陸との交流を背景とした木工技術の受容を考えるうえで注目される。なお、食器や供え物を載せる台との説もあるが、天板には多数の刃物傷が残されており、実際の用途については今後の検討が必要である。

調査

弥生時代前期

楽浪系土器や東九州系、瀬戸内系の土器が出土する。

弥生時代後期前半

漁労具(タモ、アカトリ)、農具(竪杵、横槌など)、運搬具(舟、背負梯子)など多くの木 製品が出土した。長さ 1.96m、幅 55cmの刳り抜き式丸木舟と舟内やその周辺でも完形の土器が出土した。砂丘に沿って人工流路が造られ、杭や矢板を用いて護岸している。

弥生時代中期末~後期初頭

完形の土器に丹塗磨研土器が含まれる。

遺構

  • 掘立柱建物
  • 人工流路
  • 土坑

遺物

  • 絵画土器

指定

時期

アクセス

  • 名称:深江城崎遺跡
  • 所在地:福岡県糸島市二丈深江
  • 交 通:JR筑肥線 筑前深江駅から 850m

参考文献

  1. 糸島市(2023)『糸島市文化財調査報告書29:深江城崎遺跡』
  2. 西日本新聞(2026)「福岡・糸島市、弥生時代の木製台が完全な形で出土 国内唯一の発見」2026/7/5

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