らちめん古墳 ― 2026年08月09日 00:05
らちめん古墳(らちめんこふん)は神奈川県伊勢原市に所在する古墳時代後期の円墳である。「埒免古墳」とも書かれる。
概要
1966年(昭和41年)の当時の恵泉女学園短期大学の校舎建設に伴って発見された古墳である。墳丘を失い石室が露出している。石室は野石乱積みの片袖式の横穴式石室であり、石室、玄門、羨道は現在もその一部が残る。國學院大學による調査が行われ、多くの遺物が出土した。 石室の全長は約9メートル、玄室は玄室長 4.8m、幅 2m、高さ最大 2.2m、羨道(通路部分)は長さ約4m、幅約1mである。6世紀末から7世紀初頭頃に築造されたと考えられている。 平成12年(2000年)以降の調査で周溝が確認され、墳丘の直径は約40mと推定された。 2000年5月の調査で幅数メートルの周溝を確認した。墳頂から周溝まで16mから17mと判明した。古墳時代後期から終末期にかけての相模地域を代表する大型円墳である。 古墳は原則非公開である。公開日として5月最終土曜日の恵泉女学園大学のプレーデー(創立記念祭)がある。
遺物
出土遺物は乳文鏡(銅鏡、倭鏡、径9cm)、武具(銀装大刀断欠、大刀、刀子、鉄鏃)、馬具(金銅製鞍、鏡板、金銅製杏葉、磯金具)、耳環、玉類(琥珀製棗玉)などである。 らちめん古墳の出土遺物の所有者は、近隣の三之宮比々多神社である。三ノ宮比々多神社の郷土博物館で保管・展示されている。
指定
- 1988年(昭和63年)4月30日 伊勢原市指定重要文化財 らちめん古墳出土品 一括
アクセス
- 名称:らちめん古墳
- 所在地:神奈川県伊勢原市三ノ宮1436
- 交通:伊勢原駅から徒歩51分(3.5km)/伊勢原駅 北口1番線(関台経由栗原行)乗車→「比々多神社」下車
参考文献
- 伊勢原市教育委員会(2014年)『伊勢原市文化財調査報告書:市内遺跡発掘調査報告』
- 伊勢原市教育委員会(2003年)『伊勢原の文化財:らちめん古墳出土品』
- 相原精次(2000)『神奈川の古墳散歩』彩流社
- 國學院大學考古学研究室(1967年)『三ノ宮古墳群(らちめん古墳)』國學院大學
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