赤土山古墳 ― 2024年05月27日 00:20
赤土山古墳(あかんどやまこふん/あかつちやまこふん)は奈良県天理市櫟本町に所在する前方後円墳である。
概要
赤土山古墳は、東大寺山古墳群に属し、東大寺山古墳群の南面に位置する比高26mほどの尾根筋上に立地する。眼下に流れる高瀬川の谷筋との比高差は26mある。測量の結果、赤土山古墳西側尾根筋上において2基の古墳を確認した。よって前方後方形の墳丘をもつ従来の赤土山古墳を改めて赤土山1号墳とし、尾根筋上に連接している古墳を2・3号墳とした。後円部の東南側には造出の平坦部が設けられ、古墳に葬られた人物の屋敷を再現する家形埴輪が10個並べられていた。
発掘調査
長らく前方後方墳とされていたが、調査の結果、地震による地滑りで墳形が崩れていることが判明した。平成10・11年度の調査では、くびれ部と家形埴輪祭祀遺構の発掘を行った。 くびれ部の調査では、くびれ部を形成する葺石と埴輪列を検出し、それまで前方後方墳であった墳形を前方後円墳に変更された。墳丘全長は上段築成で91m(造り出しを除く)、下段 築成で106.5m以上(造り出しを含む)の前方後円墳と判断された。埋葬施設は粘土槨とみられるが、盗掘を受けたため詳細は不明。
規模
- 形状 前方後円墳
- 築成 前方部:前面2段・側面3段、後方部:3段
- 墳長 106.5m
- 後円部 径66m 高7.5m
- 前方部 幅32~33(最大60)m 長50m 高6m
- 円筒埴輪 円筒・朝顔形Ⅱ式、ひれ付円筒埴輪
- 葺石 あり
遺物
- 円筒埴輪
- 朝顔形埴輪
- 鰭付円筒埴輪
- 家形埴輪祭祀
- 家形埴輪列
- 石製勾玉(大)2点、
- 滑石製勾玉(小)16点、
- 滑石製玉杖形石製晶1点、
- 滑石製刀子3点、
- 滑石製剣(身)1点、
- 滑石製刀(身)1点、
- 緑色凝灰岩製管玉 26点、
- 緑色凝灰岩製筒形石製品2点、
- 緑色凝灰岩鍬形石2点、
- 緑色凝灰岩突起形石製晶1点、
- 緑色凝灰岩製合子(蓋)1点、
- 緑色凝灰岩製合子(身)1点、
- 同緑色凝灰岩石釧1点、
- 緑色凝灰岩石製嫉1点
築造時期
- 古墳時代前期末(4世紀末~5世紀初)
被葬者
- 「ワニ」氏の有力者の墓と考えられている。櫟本町・和爾町一帯は古代豪族の和邇氏の本拠地とされている。
展示
- 史跡赤土山古墳は平成21年度末で史跡整備事業が完了し、平成22年4月14日に一般公開された。
指定
- 1992年(平成4年)12月15日 史跡指定
アクセス等
- 名称 :赤土山古墳
- 所在地 :奈良県天理市櫟本町字赤土山
- 交 通 :JR櫟本駅から徒歩25分。1.7km
参考文献
- 天理市教育委員会(1989)『赤土山古墳』第一次範囲確認調査概報
- 天理市教育委員会(2011)『史跡赤土山古墳整備事業報告書』
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