壬生茶臼山古墳 ― 2026年01月07日 00:10
壬生茶臼山古墳(みぶちゃうすやままこふん)は栃木県壬生町にある古墳時代の前方後円墳である。 旧名は「茶臼山古墳」、「羽生田茶臼山古墳」。
概要
姿川、思川の大型古墳の密集地帯にある前方後円墳である。平坦地に突き出た南北に走る丘陵の頂上部に、後円部を北に、前方部を南に向けている。丘陵の頂上にあり、自然の地形を巧みに利用して造られている。 墳丘は「基壇」と称される広い平坦面の上に乗り、その周囲に周溝と周溝の外側に周堤が巡る。周堤は長さ115m、前方部の横の長さは110mで、逆盾型をなす。周堤の幅は約15mで、高さは約1mである。周溝の幅は約15mから18mである。墳頂部の後円径と前方部の幅はほぼ同じ14mとなっている。周堤を含めた全長は140メートルに達する。地域特有の「下野型古墳」のひとつである。埋葬施設は横穴式石室と考えられているが、未発見である。
調査
1855年(明治22年)東京帝国大学人類学教室の八木装三郎により一部試掘が行われた。八木奘三郎によると円筒埴輪は、後円部および前方部の両丘を二重にまわり、更に後円部を一重する。形象埴輪として人物埴輪と家形埴輪が出土している。人物埴輪は前方部発見のもので、男子像および女子像の頭部3個と小形の男子像が出土し、かつ須恵器が共伴した。当時は注目を集めた。家形埴輪は、入母屋造家の屋根上半部のみの埴輪であり、下半部と別個につくってのちにはめ合わせる形式であった。家形埴輪を復元すると推定180cmに及ぶ特大品である。1984年、町教委が測量調査した。
規模
- 形状 前方後円墳
- 築成 前方部:2段、後円部:3段
- 墳長 91m (墳丘第一段の全長)
- 後円部径 径45m 高5.8m
- 前方部 幅51m 高5.4m
外表施設
円筒埴輪
- 円筒・朝顔形Ⅴ式
葺石
- あり
遺構
- 前方後円墳
- 周溝
- 周堤
遺物
- 人物埴輪
- 天地根元造家形埴輪
- 土師器(杯)
- 須恵器(器台)
- 須恵器
指定
- 1958年(昭和33年)6月28日 国の史跡指定
被葬者
築造時期
- 古墳時代後期
展示
アクセス等
- 名称:壬生茶臼山古墳
- 所在地:栃木県下都賀郡壬生町羽生田字古敷
- 交通: 東武宇都宮「国谷駅」から車で約15分
参考文献
- 八木奘三郎(1895)「下野国下都賀郡羽生田ノ古墳」『東京人類学会雑誌』116
- 山ノ井清人(1987)「茶臼山古墳」『壬生町史』資料編(原始古代・中世)
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