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砂子瀬遺跡2024年09月14日 00:19

砂子瀬遺跡(すなこせいせき)は縄文時代後期前葉から後葉を主体とする遺跡である。

概要

砂子瀬遺跡は白神山地東麓の岩木川と湯ノ沢川に挟まれた標高191~192mの湯ノ沢川左岸の河岸段丘上および標高約185~192mの舌状台地上に位置する。

調査

平成23・24年度の砂子瀬遺跡の発掘調査では、縄文時代の竪穴住居跡18棟、掘立柱建物跡22棟(再報告1棟含む)、土器埋設遺構5基、焼土遺構12基、溝跡4条、配石遺構2基、ピット1110基、遺物を合わせて141箱(段ボール箱)が出土した。 掘立柱が直径60mの環状に分布する。環状の外側には、竪穴建物、土坑が分布する。その外側にも分布するものがあることが確認された。平成23・24年度調査では、縄文時代前期から後期の土器で、その大半は縄文時代後期の土器である。

黒曜石産地

和田、諏訪、蓼科、天城、箱根、神津島、隠岐、佐渡、豊浦、十勝、名寄、旭川と全国各地からもたらされた。エネルギー分散蛍光X線分析法による。

遺構

  • 竪穴建物9
  • 土坑546+
  • 堀立柱建物20
  • 土器埋設18
  • 焼土6
  • 配石7
  • ピット729
  • 屋外配石炉1

遺物

  • 縄文土器(前期から後期)
  • 石器 
    • 剥片石器 無茎石鏃 柳葉形石鏃 石槍 石錐 石匙 スクレーパー 楔形石器
    • 石皿 台石 凹石
  • 土製品
    • 円盤状土製品 
    • ミニチュア土器
    • スタンプ形土製品
    • 動物形土製品
    • 耳飾
    • 三角形土製品 
    • 棒状粘土製品
  • 石製品
    • 石棒
    • 石冠
    • 円盤状石製品 
    • 岩版
    • 有孔石製品   
    • 土偶

放射性炭素年代

測定対象試料は、柱穴や土坑から出土した炭化物5点である試料5点の14C年代は、3650±20yrBP(No.5)から3490±20yrBP(No.3)の範囲に収まり、誤差(±1σ)の範囲で一致もしくは近接するものが含まれる。暦年較正年代(1σ)は、5点全体で縄文時代後期前葉から中葉頃に相当する範囲となっている

指定

考察

アクセス等

  • 名称:砂子瀬遺跡
  • 所在地:青森県中津軽郡西目屋村大字砂子瀬字宮元
  • 交通:東日本旅客鉄道奥羽本線石川駅からから直線距離で23.91km。

参考文献

  1. 青森県教育委員会(2014)『砂子瀬遺跡Ⅲ』(青森県埋蔵文化財調査報告書 513)。
  2. 青森県教育委員会(2014)『砂子瀬遺跡Ⅳ』(青森県埋蔵文化財調査報告書 543)。