中二子古墳 ― 2025年01月08日 00:19
中二子古墳(なかふたごこふん)は群馬県前橋市にある6世紀の前方後円墳である。
概要
中二子古墳が位置する前橋市西大室町は、前橋市の市街地から東へ約15kmにある。東側には五料沼、南側には新堤沼があり、農業用溜め池や養鯉業に利用されてきた。古墳の形状はよく保たれている。古墳の西側は畑地として開墾されたため、中堤は削られ外堀は埋められている。また、南の小高い土手は新しく設けられた土手である。形象埴輪は盾持人物埴輪・人物埴輪・靭形埴輪・靹形埴輪・大刀形埴輪・騎形埴輪の6種類である。。土器をはじめとする遺物は、5世紀後半から6世紀前半の特徴を有する。大室古墳群のひとつで、中では最大規模で2重の周堀と中堤がめぐる。
調査
2m幅のトレンチを平成5年度に12本、平成6年度に18本、合計30本入れ実施した。2Aトレンチから埴輪総重量93kg、靭形埴輪、土師器片199点が出土した。2Bトレンチから、人物埴輪、盾持人物埴輪、大刀勾金飾り、須恵器提瓶、須恵器高杯形器台、須恵器無蓋高杯、須恵器甕が出土した。墳頂部より平坦面に崩落した器財埴輪、騎、靭、大刀が出土した。4Bトレンチから、大刀と思われる埴輪、須恵器高杯形器台と思われる破片、靹の破片が出土した。6トレンチから、多量の円筒埴輪と盾持人形埴輪が出土した。17トレンチから多量の円筒埴輪と盾持人物埴輪が出土した。山石の供給先は周辺に点在する流れ山が想定される。埴輪の総本数は3000本と推定された。 盗掘口の存在を確認したが、石室前庭部、石室閉塞部の施設は検出できなかった。19トレンチと20トレンチの2カ所から渡り状施設が検出された。復原された円筒埴輪はほとんどが5条突帯であるが、小形品は4条突帯であると考えられた。縁部のすべてのトレンチから外堀を検出したため、全周することは確実と見られる。
規模
- 形状 前方後円墳
- 築成 前方部:2段、後円部:2段
- 墳長 107.5m
- 後円部径 径65m 高10.5m
- 前方部 幅74m 高10m
- 円筒埴輪 円筒Ⅴ式
遺構
遺物
- 円筒埴輪
- 人面付円筒埴輪
- 形象埴輪
- 盾持人
- 靱形埴輪
- 大刀形埴輪
- 翳形埴輪
- 人物埴輪
- 鞆形埴輪
- 騎形埴輪
- 大刀勾金飾り
- 土師器
- 須恵器
- 須恵器高杯形器台
築造時期
- 6世紀前半~後半
被葬者
展示
- 大室はにわ館
指定
- 1927年(昭和2年)4月8日 国史跡指定
アクセス等
- 名称:中二子古墳
- 所在地:群馬県前橋市西大室町2627-4
- 交通:上毛電鉄新屋駅から徒歩・自転車3.7km(前橋駅から徒歩・自転車/バス有)
参考文献
- 前橋市教育委員会(1995)「中二子古墳」大室公園史跡整齢業畔う範囲確認調査概報III
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