吾妻坂古墳 ― 2025年10月26日 00:05
吾妻坂古墳(あづまざかこふん)は神奈川県厚木市にある古墳時代の円墳である。
概要
相模川と中津川に挟まれた台地の南端に立地する。直径54mの円墳(または前方後円墳)と推定されている。前方後円墳ならば、全長は100mに及ぶ。1986年(昭和61年)、江藤昭らにより調査が行われた。すでに南側と西側が削平されているため、墳形・規模は不明である。主体部は墳頂より5基、墳裾より1基が検出された。直径19.1cmの製斜縁四獣鏡(対置式四獣形鏡)、勾玉、鉄剣10、鉄鍬125、鉄鏃、鉾2、勾玉38点、ガラス玉、竹製櫛などが出土が出土した。主軸は南北向きである。 第1主体部は南北8.02mの土壙を持ち、中に割竹形木棺が埋葬されている。第2主体部は南北8.57mの土壙内に、割竹形木棺が埋葬される。出土品は鉄剣5、鉾1、翡翠製勾玉3、緑色凝灰岩製勾玉35、ガラス玉66、緑色凝灰岩製臼玉41、緑色凝灰岩製管玉11である。第3主体部の全体規模は不明である。割竹形木棺が埋葬された形跡はない。出土品は鉄剣1、倭製斜縁四獣鏡1、櫛2、ガラス玉21。その他の出土品は鉄製円盤3、鉄鏃片2、須恵器坏蓋片、縄文土器片2、永楽通宝、皇宋通宝2である。 4世紀末~5世紀初頭の築造である。調査終了後に考古学協会から厚木市に宛て保存に向けた要望書が提出されたが、保存はされなかった。段築、葺石、埴輪がないことはほぼ確実とされる。
調査
規模
葺石
埴輪 なし
葺石 なし
遺構
- 割竹形木棺
遺物
- 製斜縁四獣鏡
- 鉄鏃
- 鉾
- 鉄剣
- 鉄鍬
- 勾玉
- ガラス玉
- 竹製櫛
築造時期
- 4世紀末~5世紀初頭
展示
考察
指定
アクセス等
- 名称 :吾妻坂古墳
- 所在地 :神奈川県厚木市下依知字吾妻354-1
- 交 通 :小田急小田原線「本厚木駅」よりバス利用
参考文献
- 吾妻坂古墳遺跡調査団(1988)『吾妻坂古墳』吾妻坂古墳遺跡調査団
- 日野一郎・北川吉明、吾妻坂古墳調査団 編(1993)『吾妻坂古墳』厚木市教育委員会
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