比丘尼橋遺跡 ― 2025年11月10日 00:32
比丘尼橋遺跡(びくにばしいせき)は東京都練馬区にある旧石器時代と縄文時代の遺跡である。
概要
白子川右岸の段丘上の標高35mに位置する。立川ロームⅢ層からⅨ層まで5つの遺物群が確認された。礫の総数は26,929点であった。水晶製や安山岩製のナイフ形石器、台形様石器、スクレイパなどが出土した。
調査
1988年(昭和63年)から1992年(平成4年)にかけて外環自動車道の大泉以北部分が調査され、地下調節池部分がB地点として調査された。2014年(平成26年)から2018年(平成30年)にC地点として外環自動車道の大泉ジャンクション部分が調査された。C地点では旧石器時代の遺物総数は石器5,260点・礫26,929点が出土した。旧石器時代の礫総重量は2,491kgに及ぶ。礫の接合個体数は総計3,483個体、接合資料数は総計10,439点、全出土礫数に対する接合率は38.9%であった。1群では長さ6.5cmの彫刻刀削片が右側縁に接合した。2群では平坦な調整加工を施した素材剝片の右上から面的な調整加工を施した有樋型尖頭形石器と東内野タイプを主体とする30点の有樋型尖頭形が出土した。 水晶製石器は、赤外分光分析による原産地推定により甲府の花崗閃緑岩体中の未知のペグマタイト鉱床に由来することが示唆された。
遺構
旧石器時代
- 石器集中部74
- 礫集中部95
- 礫群
縄文時代
- 土坑15
- 集石12
- 炉穴12
- 焼土跡13
- 竪穴建物2
- 炉穴15
- 集石土坑1
- 落とし穴1
遺物
旧石器時代
- 尖頭形石器
- ナイフ形石器
- 彫刻刀形石器
- 錐形石器
- 斧形石器
- 台形石器
- 角錐状石器
- 槍先形尖頭器
- スクレイパー
- 敲石
- 礫器
- 細部調整のある剥片
- 石核
- 使用痕のある剥片
- 剥片
- 抉入石器
- 石錐
- 楔形石器
- 槍先形尖頭器
- 鋸歯縁石器
- 鋸歯縁石器
- 彫器
- 打製石斧
- 磨石
- 敲打器
- 石皿
- 石棒
- ケツ状耳飾
縄文時代
- 撚糸文系
- 条痕文系
- 石皿
- 打製石斧
- スタンプ形石器
- 磨石
- 石鏃
展示
考察
指定
アクセス等
- 名称 :比丘尼橋遺跡
- 所在地 :東京都練馬区東大泉二丁目
- 交 通 :大泉学園駅北口から徒歩約25分
参考文献
- 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター(2020)『東京都埋蔵文化財センター調査報告356:比丘尼橋遺跡C地点』公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター
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