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熊本県立装飾古墳館2025年12月11日 00:10

熊本県立装飾古墳館

熊本県立装飾古墳館(くまもとけんりつそうしょくこふんかん)は熊本県山鹿市にある、装飾古墳専門の考古博物館である。

概要

熊本県立装飾古墳館は1992年(平成4年)4月15日に開館した。熊本県では装飾古墳は212基が見つかっており、全国849基の約25%となる。実物の装飾古墳は文化財保護のため見学できないものが多いので、熊本県立装飾古墳館では代表的な11の装飾古墳について古墳内部や石棺を忠実に再現した実物サイズのレプリカ展示を行う。 また出土した実物資料や、映像等によって装飾古墳を紹介する。全国初の装飾古墳専門の博物館である。

肥後古代の森

「肥後古代の森」は、文化庁が遺跡の広域保存・活用を目的として進めてきた「風土記の丘設置事業」の一つであり、全国で11番目の風土記の丘として平成4年度に開館した。「風土記の丘構想」に基づき、装飾古墳の保護・活用、そして研究のための施設として設置された。 また勾玉づくりをはじめとする古代体験ができる。館外施設として、移築保存された横山古墳がある。

装飾古墳の種類

装飾古墳には石棺系、石障系、壁画系、横穴系の4種類がある。石障系は石棺内部に板石を立て、その内側に装飾を施す。壁画系は石室の壁面や石屋形などに装飾を施す。横穴系は横穴墓の入り口付近の外壁や入口。または墓室内に装飾を施す。

館内展示の特徴

館内には、通常は石室内に立ち入りができない装飾古墳の内部をレプリカにより忠実に再現し展示する。また立体映像コーナーがある。地階屋外展示では、石棺やレプリカを展示する。 屋外には「はにわ公園」があり、古墳の間をウォーキングして楽しめる園路がある。台地の壁面には岩原横穴墓群がある。辻古墳出土の舟形石棺が置かれる。

展示

  • 常設展示室
    • 菊池川流域を中心に、県内の遺跡・出土品を紹介・展示する。
  • 第二常設展示室 肥後古代の森エリアの史跡・出土品の紹介と展示である。
  • 装飾古墳室
  • 本館の中心的な展示スペースで、県内の12の装飾古墳の実物大の精密なレプリカを作り、出土した副葬品などとともに展示する。
    • 鍋田横穴群第27号墓 - (山鹿市、7世紀)
    • 鴨籠古墳石棺 - (宇城市、5世紀)
    • 井寺古墳 - (嘉島町、6世紀)
    • 小田良古墳 - (宇城市、5世紀)
    • 千金甲1号古墳 - (熊本市、5世紀)
      • 6世紀初めに作られた円墳である。装飾は浮き彫りに彩色を施し、横線で区画された石材に、対角線文と同心円文を交互に刻む。
    • チブサン古墳 - (山鹿市、6世紀)
    • 大坊古墳 - (玉名市、6世紀)
      • 玉名市にある装飾古墳である。全長54mの前方後円墳である。石棺内の扉石、支柱石、内壁、袖石などに三角文や円文を赤と青で彩色する。
    • 弁慶ヶ穴古墳 - (山鹿市、6世紀)
      • 山鹿市にある直径15mの円墳である。石室に人物、ゴンドラの船、馬、鳥、太陽と考えられる同心円文が描かれる。
    • 大村横穴群11号墳墓(人吉市、7世紀)
    • 臼塚古墳石人- (山鹿市、6世紀)
    • 永安寺東古墳 - (玉名市、7世紀)
      • 直径13mの円墳である。連続三角文、円文、人物とゴンドラ形も船の絵柄がある。

アクセス等

  • 名称:熊本県立装飾古墳館
  • 所在地:〒861-0561  熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
  • 休館日: 毎週月曜日 (当日が祝日の場合はその翌日)、年末年始
  • 開館時間:午前9:30~午後5:15 (入館は午後4:45まで)
  • 入館料:一般:430円 (団体[20人以上]:300円/一人)
  • 交通:「桜町バスターミナル」から「山鹿温泉行」乗車、「山鹿バスセンター」下車  .「山鹿バスセンター」から「玉名駅行」に乗換、「県立装飾古墳館入口」下車徒歩20分

参考文献

  1. 高木正文(1999)「肥後における装飾古墳の展開」国立歴史民俗博物館研究報告 第80集