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2023年07月02日 22:14

(あさ, hemp)は古代で衣服の原材料として用いられたアサ科アサ属の大麻である。

概要

現代では植物表皮の内側にある柔繊維または、葉茎などから採取される繊維の総称である。 縄文時代の出土例があり、弥生時代に麻は織物にされていた。 最古の出土例は縄文時代早期の鳥浜貝塚遺跡(福井県三方町)で出土した大麻製の縄である。 千葉県の沖ノ島遺跡では約1万年ほど前の地層から麻の実が出土する。 縄文後期の中山遺跡(秋田県南秋田郡)で発見された編布が最古である。 3世紀の邪馬台国を記した『魏志倭人伝条』には、「禾稲 ・紵麻を種え、蚕桑緝積して、細紵・縑緜を出だす」との記述がある。麻を広く利用していたとみられる。

律令制

律令制の調・庸では税を麻布で納めることが認められており、調・庸とも正丁一人当たり幅2寸4尺、長さ2条6尺で、合わせて1反であった。

出土例

  • 大麻の縄 鳥浜貝塚遺跡
  • 編布 中山遺跡

参考文献

  1. 太田亮(1942)『姓氏家系大辞典』磯部甲陽堂
  2. 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀』岩波書店
  3. 石原道博訳(1985)『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝: 中国正史日本伝 1』岩波書店

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