ミニチュア土器 ― 2024年09月07日 00:32

ミニチュア土器(みにちゅあどき)は手のひらに乗るサイズで10センチにもみたない、小さな土器である。
概要
縄文時代から古墳時代まで出土する超小型の土器である。このような小さな土器では実用的に使うことはできないから、おそらく実用品ではない。 三内丸山遺跡からは2,500点以上のミニチュア土器が出土した。
事例
- ミニチュア土器・ 二重口縁壺、下那珂遺跡、宮崎市佐土原町出土、弥生時代
- ミニチュア土器 注口土器、元屋敷遺跡、新潟県村上市、縄文時代後から晩期
- ミニチュア土器 石郷遺跡、鹿児島県鹿児島市
- ミニチュア土器 深鉢、栗林遺跡、長野県中野市、縄文時代、長野県立歴史館蔵
- ミニチュア土器 幅上遺跡、十日町市、縄文時代中期、
- ミニチュア土器 水差形土器、唐古鍵遺跡、奈良県磯城郡田原本町、弥生時代(中期)
- ミニチュア土器 炊飯具、釜、甑(蒸し器)、大谷古墳群公園、羽曳野市、古墳時代後期
考察
ミニチュア土器はさまざまな形があり、丁寧に作られたもの、急いで作られたものなど様々である。 ミニチュア土器は何のために作られたのか、諸説がある。 ①「祭祀に使う道具」説、②「墓の副葬品」説、③「こどものオモチャ」説、④「教育用」説、⑤室内の飾り説、⑥技術伝承・習得の過程を示す証拠 などが考えられているが決め手は難しい。
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