八尾南遺跡 ― 2025年10月11日 00:14
八尾南遺跡(やおみなみいせき)は大阪府八尾市にある旧石器時代から縄文・弥生・古墳時代の複合遺跡である。
概要
遺跡の広がりは南北1.5km、東西500mである。 古墳時代では掘立柱建物や竪穴式住居の村落があり、方形周溝墓および畦畔や足跡の遺る水田跡等が見られる。出土品のなかには、古代王権の象徴である玉杖を模した木製の儀杖や、朝鮮半島の影響を強く受けた韓式系の土器がある。
調査
1976年、地下鉄谷町線の工事に伴う試掘調査で見つかった。古墳時代の遺構の下に、川の氾濫で埋もれた弥生時代の遺構・遺物が良好な状態で残る。弥生時代のムラは居住域、生産域、墓域の3つに区分される。弥生時代の居住域は東側で竪穴住居2棟、西側で竪穴住居4棟、掘立柱建物2棟、井戸1基が見つかった。弥生時代前期から中期初頭の調査区ではほぼ全域に広がる水田を確認した。周堤を備える竪穴建物を検出し、絵画土器が出土した。小型倭製鏡は銘文なしの破片で、1984年発掘した。八尾市文化財調査研究会蔵である。
遺構
- 水田畦畔
- 水路
- 溝
- 竪穴建物
- 掘立柱建物
- 井戸
- 水路
- 溝
- 土坑
- ピット
遺物
- 小型倭製鏡(内行花文鏡IIIb)
- 弥生土器
- 石製品
- 弥生土器
- 木製品
- 石製品
- 鉄製品
- ガラス玉
- 土製品
- 弥生土器(畿内第I様式)
- 弥生土器(畿内第V様式)
- 石槍
指定
考察
展示
アクセス
- 名称:八尾南遺跡
- 所在地:大阪府八尾市若林3丁目
- 交通:大阪市営地下鉄「八尾南」駅すぐ
参考文献
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