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女夫石遺跡2025年06月15日 00:44

女夫石遺跡(めおといしいせき)は山梨県韮崎市にある縄文時代の遺跡である。

概要

唐沢あるいは権現沢という名の川が流れており、川沿いに形成された集落である。谷(川)と穂坂大地の間の平坦地に営まれた遺跡である。発掘速報はあるが、正式な発掘調査報告書は刊行されていない。配石遺構を構成する石の中に「丸石」・「蜂巣石・石柱などの非日常 的な石器が含まれている。

調査

平成18年度に発掘調査を実施した。縄文時代注記の住居の竪穴住居18軒、配石遺構1基、廃棄体が検出された。廃棄体の中には裂け目のある巨石があり、巨石を中心に土偶、石棒、ミニュチュア土器、さじ状土製品、蜂ノ巣石などが発見された。土偶は70点以上発見され、非常に密度が高い。縦横2.5m、高さ1.7mの巨石を中心として何らかの祭祀が行われたと推定される。 巨石の埋没とともに集落は消滅した。

遺構

  • 配石遺構
  • 住居跡

遺物

  • 土偶
  • 石棒
  • ミニュチュア土器
  • さじ状土製品
  • 蜂ノ巣石

指定

展示

  • 韮崎市民俗資料館

考察

配石遺構は何のために作られたか。何らかのお祭り/お祀りを行う場所であったであろう。住居域とは別の場所(廃棄体の中)に巨石がある。先に巨石があり、それを意識した配置計画であったかもしれない。巨石は集落のシンボルであったかもしれない。

アクセス等

  • 名称: 女夫石遺跡
  • 所在地:山梨県韮崎市穂坂町宮久保女夫石
  • 交通:

参考文献

八日市地方遺跡2025年06月15日 19:45

八日市地方遺跡(ようかいちじかたいせき)は、北陸地方を代表する弥生時代中期の大規模な集落遺跡である。

概要

八日市地方遺跡はJR小松駅東口から国道8号線にかけて最大15万平方メートルに及ぶ弥生時代中期の環濠集落遺跡である。小松市周辺の平野部は扇状地の堆積層をベースに形成されおり、基底層から表層まで泥質の堆積層で形成されている。 弥生時代中期に八日市地方遺跡に大規模な環濠集落が出現する。集落の中心を流れる埋積浅谷から土器・木製品・玉類など多様な遺物が大量に出土する。緩やかに蛇行する河川の両側に集落が広がり、居住域と墓域とに分かれる。居住域は3重の環濠で囲まれ、その外側に広がる墓域は主として方形周溝墓30基以上が発見されている。

調査

1930年(昭和5年)に2個の磨製石斧の出土により発見された遺跡である。1949年に小松高校、1950年に明治大学・石川考古学研究会・小松市教育委員会による調査が行われた。1961年に石川考古学研究会、993年~2000年、2006年、2008年、2017年、2022年に小松市による調査が行われた。1997年、1999年、2015年~2017年は石川県の調査が行われた。 発見日は平成29年6月5日である。全長16.3cm、鉄製鉇は長さ 5.1 ㎝、刃部は三角形で「柄付鉄製鉇」は両辺に刃がつく。木製の柄は長さ 13.9 ㎝、太さ(グリップエンド状の端部)3.5 ㎝、断面形は円形から楕円形で、下方には格子文様が彫り込まれており、上半部を二枚合わせにして鉇を挟み込み、桜の樹皮を巻き付けて固定している。木製の柄が完存する弥生時代の鉄製鉇としては、国内初出土で、最古の資料となる。鉄器が列島各地へ普及していく過程を考えるうえでも、極めて貴重な資料である 出土品は、土器・土製品(コンテナバット約4,300箱分)、木器・木製品(約35,000点)、石器・石製品(コンテナバット約300箱分)、銅鏃、骨製品で構成される。

  • 土器では、在地の小松式土器に加えて、東海地方の大地式土器・貝田町式土器、信州地方の栗林式土器、さらには近江や瀬戸内地方などからの搬入品ないし模倣品が含まれており、広範な地域間交流が想定される。
  • 碧玉製管玉の製作に関して、石鋸や石針といった製作道具が出土しており、管玉生産の実態を復元するうえで重要な資料となる。
  • 鳥形・魚形・武器形など木製祭祀具が豊富に出土しており、銅鐸形土製品及び小型模造土器なども出土し、多様な形態の祭祀具を用いていたことが分かる。

重要文化財

平成23年6月27日に出土品1020点が重要文化財に指定された。主要な出土品に魚形木製品、把付磨製石剣、人形土製品、シカと狩人が描かれた絵画土器、人面付土器、人物陽刻意匠板、匙、メノウ製垂飾、鳥形、武器形と磨製石剣などがある。

遺構

  • 貯蔵穴
  • 集積
  • 貝層(埋積浅谷)
  • 河川
  • 環濠
  • 方形周溝墓
  • 土壙墓

遺物

  • 魚形木製品
  • 人形土製品
  • 木製容器・成品と未成品
  • 人面付土器
  • 人物陽刻意匠板
  • メノウ製垂飾
  • 竪杵
  • 鳥形
  • 武器形
  • 磨製石剣
  • 石斧類・石製円盤
  • 土製品(人形・鳥形・分銅形・銅鐸形)
  • 「柄付鉄製鉇」
  • 土器
  • 管玉
  • 勾玉
  • 磨製石斧
  • 石鏃
  • 土製紡錘車
  • 打製石斧
  • 弥生土器
  • 紡錘車
  • 土玉
  • 土錘
  • ミニチュア土器
  • 焼成粘土塊
  • 磨石類
  • 石皿
  • 砥石類
  • 環石類
  • 磨製石斧
  • 石鏃
  • 磨製石剣
  • 玉作
  • 銅鏃
  • 木製農耕具
  • 木製漁労具
  • 木製祭祀具
  • 木製武器
  • 武具
  • 木製服飾具
  • 木製紡織具
  • 木製容器
  • 食事具

指定

  • 平成23年6月27日 重要文化財指定 

時期

アクセス

  • 名称:八日市地方遺跡
  • 所在地:石川県小松市原町ト77-8、石川県小松市土居原町、日の出町地内
  • 交 通:JR小松駅 から麦口線バスで約30分、「原」下車徒歩5分

参考文献