朝倉下経田遺跡 ― 2025年06月18日 22:19
朝倉下経田遺跡(あさくらしもきょうでんいせき)は今治市朝倉下市にある弥生時代の遺跡である。
概要
今治市朝倉下にある弥生時代から中世にかけての集落遺跡である。2005年から2009年にかけて、約3万9千平方mの膨大な広さの遺跡を対象に発掘調査が実施された。弥生時代中期末から後期初頭では、6棟の竪穴住居跡を検出し、土坑、柱穴、銅剣や弥生土器の壺・甕・高杯などが出土した。竪穴住居は6棟のうち3棟が8mを超える大型住居であった。
銅剣
青銅製祭祀具の平形銅剣が垂直に突き刺さった状態で見つかった。銅剣は、弥生時代中期末から後期初頭にかけて集落の中央に作られたとみられる柱穴状の穴から、剣先を下に垂直に向けた状態で発見された。銅剣は途中で折れていた。銅剣に刃はついてないため、ものを切ることはできない。銅剣の周囲の土は黒褐色に変色しているため、木製の箱や布に包まれて埋められていた可能性がある。 遺構は長径36cm、短径34cm、深さ41cmを測る柱穴状である。埋納時期は、遺構の廃絶時期から考えると弥生時代中期末~後期前半が想定されている。銅剣の出土した周囲に主要な遺構がないため、集落内で祭祀をおこなった空間と見られている。
調査
遺構
- 竪穴建物
- 壺棺墓
- 自然流路
- 土坑
- 溝
- 柱穴
- 井戸
遺物
- 弥生土器
- 石庖丁
- 石斧
- 石鏃
- 石錘
- 管玉
- 紡錘車
- 折り曲げ鉄器
- 古式土師器
- 土師器
- 須恵器
- 製塩土器
- 赤色塗彩土師器
- 黒色土器
考察
展示
指定
所在地等
- 名称: 朝倉下経田遺跡
- 所在地:愛媛県今治市朝倉下
- 交通:
参考文献
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