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大中遺跡2025年09月15日 00:10

大中遺跡(おおなかいせき)は兵庫県加古郡播磨町にある弥生時代から古墳時代の遺跡である。

概要

播磨町は兵庫県南部中央に位置し、加古川の約4km東、加古川市と明石市に挟まれた海浜部にあたる。遺跡は播磨町の最北部にあり、北500mに国道2号線、北東1.8kmにはJR山陽本線土山駅、南東1.6kmには山陽電鉄播磨町駅がある。大中遺跡は、加古川東部に広がる印南野台地の南緑部に位置する。 弥生時代後期から古墳時代初頭の代表的な遺跡で、長さ500m、幅180mと約70,000平方メートルの広さがある。弥生時代前期から後期まで続く加古川流域で最大の拠点集落となる。 弥生時代中期後半から後期に属する竪穴住居跡が8棟見つかっている。竪穴住居跡からはイイダコ壷、甕、高杯などの土器が出土した。紡錘車が出土しているため糸の生産、織物の生産をおこなっていたと推測される。種々の形の竪穴住居跡が73棟発見され、大中遺跡公園に11棟が復元されている。

調査

1967年(昭和37年)6月、町内に住む3人の中学生によって発見された。第1期(第1次~第11次)は昭和37年の遺跡発見から昭和46年までの発掘調査である。第2期(第12次~第17次)は昭和56年から昭和63年までに実施された発掘調査であり、遺跡内外の環境整備や施設整備に伴う発掘調査である。第19次・20次調査において建て替えを含め合計6棟の竪穴住居跡が出土した。遺物は二重口縁壷、長頸壷、高杯、広口壺、丸底鉢、くの字に屈曲する口縁をもつ甕、サヌカイト製の剥片、サヌカイト製のナイフ形石器が出土した。 遺構は、竪穴住居跡(ベッド状遺構、周壁溝、主柱穴、中央土坑)である。

遺構

  • ベッド状遺構、
  • 周壁溝
  • 主柱穴
  • 中央土坑
  • 竪穴住居跡
  • 周壁溝
  • 主柱穴
  • 中央土坑
  • 木棺墓
  • 土墳墓

遺物

  • イイダコ壷
  • 土錘
  • 二重口縁壷
  • 長頸壷
  • 高杯
  • 広口壺
  • 丸底鉢
  • くの字に屈曲する口縁をもつ甕
  • サヌカイト製の剥片
  • サヌカイト製のナイフ形石器
  • 横長剥片
  • 石核
  • 石鏃
  • 砥石
  • 敲石
  • 内行花文鏡の破鏡
  • 笥状の器台体部
  • 蓋形土器
  • ミニチュア土器

指定

  • 1967年(昭和42年) - 国史跡

アクセス

  • 名称:大中遺跡
  • 所在地:兵庫県加古郡播磨町大中1丁目1番
  • 交通:JR神戸線(山陽本線)土山駅 徒歩 15分

展示

  • 播磨町郷土資料館

参考文献

  1. 兵庫県教育委員会(2004)「大中遺跡」兵庫県文化財調査報告 第273冊
  2. 兵庫県教育委員会(2007)「大中遺跡II•山之上遺跡」兵庫県文化財調査報告 第310冊
  3. 兵庫県教育委員会(2007)「大中遺跡Ⅱ」兵庫県文化財調査報告 第319冊

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