下野田遺跡 ― 2025年11月05日 00:32
下野田遺跡(しものだいせき)は東京都世田谷区喜多見にある縄文時代から旧石器時代から近世に至る複合遺跡である。
概要
東京都世田谷区南西部の喜多見六・七丁目に所在する遺跡で、野川の左岸、国分寺崖線下の立川段丘面上に立地する。弥生時代を除いて、旧石器時代から中・近世までの遺物・遺構が検出された。 縄文時代では早期の陥穴や縄文時代中期前後の集石が検出された。本ノ木型石槍をはじめとした草創期から晩期までの狩猟具が出土し、本ノ木型の石槍が包含層から出土した。 狩猟の場であったとみられる。下 周辺では下神明遺跡・砧中学校遺跡・嘉留多遺跡など、古墳時代や平安時代の竪穴住居跡が検出されている。
調査
東京外かく環状道路建設に伴う調査により、古墳時代前・中期、平安時代の住居・掘立柱建物などの遺構から土師器、須恵器などが出土した。 平成27年7月から令和2年10月まで発掘調査を行った。古墳時代の竪穴住居が47棟検出された。中期のE13号住居は長辺8.5m、短辺6mの長方形で、大型サイズである。遺物に須恵器の蓋と坏が出土した。縄文時代中期のG5号住居から、祭祀に使ったとみられる、剣の形を模した石製品(石製模造品)や勾玉が出土しており、集落の中で重要な役割を担った区域と考えられる。
遺構
旧石器時代
- 遺物集中区1箇所
縄文時代
- 陥穴1基
- 集石5基
- 土坑1基
以下は時期混在
- 遺物集中区1箇所
- 陥穴1基
- 集石5基
- 土坑1基
- 竪穴住居跡57軒
- 竪穴状遺構3基
- 掘立柱建物跡2軒
- 溝2条
- 土坑12基
- ピット598基
- 遺物集中
- 溝15条
- 井戸9基
- 集石土坑2基
- 土坑18基
- ピット44基
遺物
旧石器時代
- 石器
- スクレイパー
- 敲石、
- 石核、
- 加工痕のある剥片、
- 剥片
縄文時代
- 土器(早期~晩期)
- 石槍
- 須恵器
- 土師器
- 土師質土器
- 鉄鎌
- 鉄鏃
- 銭貨(元豊通宝)
- 勾玉
- 臼玉
- 石製模造品
- 紡錘車
- 管状土錘
- 灰釉陶器
- 陶器
- 砥石
- 板碑破片
- 羽釜
- 火打ち金
- 釘
- 鉄滓
展示
考察
指定
アクセス等
- 名称 :下野田遺跡
- 所在地 :東京都世田谷区喜多見六・七丁目地内
- 交 通 :
参考文献
- 公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター(2022)『下野田遺跡』東京都埋蔵文化財センター調査報告370
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