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纒向勝山古墳2023年07月19日 23:27

纒向勝山古墳(まきむくかつやまこふん)は纒向古墳群の一つで、古墳時代初頭の前方後円墳である。

概要

内部構造は未調査のため不明である。周濠部分から大量の木製品が出土した。周囲には築造時の濠の痕跡を残す「勝山池」が存在している。それまで纒向型前方後円墳と見られていたが、2009年3月の発表では前方部の南東隅が見つかり、全長は115mと確定し、墳形も前方部が短い纒向型ではなく、周濠が墳丘全体を巡る馬蹄形である事が正式に判明した。周濠のくびれ部から発見されたヒノキは年輪年代法で西暦210年までのものとされたが、土器は3世紀前半(庄内2式)と3世紀後半(布留0式)が出土しており、年代は確定していない。今後の調査で主体部の発掘が行われ、築造時期が確定されれば、歴史を変える可能性を秘めた古墳とされる。国内最古級の前方後円墳であり。卑弥呼の父、曾祖父の墓との説がある。

調査

2001年(平成13年)5月30日、第4次調査において周濠くびれ部埋土中より検出されたヒノキ板材を奈良文化財研究所埋蔵文化財センターにて年輪年代測定の結果、伐採年代は、新しく見積もっても西暦210年頃と推定されることが判明した。周濠跡から布留0式よりも旧い庄内2式期土器が出土している。土器編年による年代は3世紀前半。ただしこれも周濠跡からの出土のため築造時期の決め手に欠ける。

規模

  • 形状 前方後円墳
  • 墳長 100m
  • 後円部 径60m 高7m
  • 前方部 幅15m 長30m 高1.5m

遺構

遺物

  • 木製の刀剣把手
  • 団扇
  • 槽等の祭祀具
  • U字形木製品(くびれ部の周濠から出土)
  • 土師器(布留0式土器)

築造時期

  • 西暦300年頃

指定

  • 2006年1月26日 国指定史跡(指定:纒向古墳群)

アクセス等

  • 名称:纒向勝山古墳
  • 所在地:奈良県桜井市東田字勝山
  • 交通:JR桜井線「巻向駅」より徒歩

参考文献

  1. 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
  2. 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂

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