無文土器 ― 2024年12月22日 00:56
無文土器(むもんどき)は文様がない土器をいう。特に朝鮮半島で青銅器時代に現れた土器である。
概要
甕では朝鮮半島南部の無文土器は前期、中期と後期に分けられる。 日本で出土したものは、朝鮮系無文土器という。朝鮮半島の土器とは見分けがつかないから、朝鮮半島から持ってきたものか、または朝鮮半島からの移住者が日本で作ったものと見られる。
朝鮮半島南部の無文土器の前期
土器の口縁部に子孔を1列にあけ連続した文様を付けた土器である。前期無文土器は甕の口に連続的に孔があいていることから孔列文土器と呼ばれる。子孔の代わりに斜線列をつけるものもある。孔列文土器は、日本の北九州南部の貫川流域で多量に発見されている。 器面はナデ調整し、平底である。
朝鮮半島南部の無文土器の中期
胴の上半が壺、胴の下半が甕のような形をした樽型をした土器があり、出土する代表的な遺跡名をとって松菊里(ソングンニ)型土器と呼ばれる。
朝鮮半島南部の無文土器の後期
口縁部に円形の突帯(粘土紐)をつける甕型土器が指標となる。壺形土器の形状により、第1期、第2期、第3期に分かれる。円形粘土帯土器(韓国式青銅器文化)と三角形粘土帯土器(鉄器文化)とがある。後期無文土器には甕・鉢・高坏などの器種があるが、甕の形状は独特である。
出土例
考察
参考文献
- 李白圭(2002)「韓国無文土器研究の現状と課題」韓国研究センター年報 2,pp.35-40
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