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分国論2025年05月21日 00:10

分国論(ぶんこくろん)は歴史学者の金錫亨が提唱した古代朝鮮と倭国の関係に関する学説の通称である。

概要

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の歴史学者・金錫亨は「三韓三国の日本列島内の分国について」を発表した。これは1964年に日本語に翻訳され、雑誌に3回に渡り掲載された(金錫亨(1964))。 これは三韓三国の分国がそれぞれ日本列島内に存在し、『日本書紀に登場する三韓三国は朝鮮半島内の本国を指すのではなく、日本列島内のそれぞれ分国を指すものと論じた。 日本古代文化のルーツが朝鮮にあり、古代の倭国(日本)が三韓(馬韓・弁韓・辰韓)三国(高句麗・百済・新羅)の植民地であったかのような古代史像を描いた。 九州北部、出雲・吉備、畿内の3地方にこれらの移住民の小国が50ばかりあったとする。 50とはどのような根拠か不明である。 九州北部では百済・駕洛系、出雲・吉備は新羅系がそれぞれ優勢であり、畿内では当初から原住民が比較的強かったが、その後、出雲・吉備から進出して来た新羅系が優位に立った。ところが5世紀末~6世紀末初めに九州北部の百済・駕洛系が襲い圧倒的に優勢となったというストーリーを描いた。

批判

山尾幸久は『古代の日朝関係』において以下のように批判した。

  1. 金錫亨は、『日本書紀』と『古事記』を否定しながら、その中の「天孫降臨神話」・「出雲伝説」を基調としながら『三国史記』の記述を史実として構成し、日本国内に「分国」が存在するという結論を導き出すのは自己矛盾といえる。
  2. 『「高天原」の「天(あま)」は、「空」を意味するとともに「海」を意味し、海を越えることを示唆しており、その源は「韓郷島」殊に「新羅」を指すものである。』の主張についてそうした主張の根拠が示されていない。
  3. 分国が正しいのであれば、古代資料(『日本書紀』、『古事記』など)、朝鮮史料(『三国史記』『三国遺事』)に何らかの痕跡がなければならないが、まったく見当たらない。
  4. 「現代朝鮮語=古代朝鮮語」とするのは明らかな誤りである。
  5. 分国論では『分国が朝鮮半島への軍事行動を起こしたものであって、大和(畿内)の大和政権とは無関係である』とされるが、仮に大和政権とは無関係だとしても、日本本土の「分国」が起こしたものとできる根拠はまったく示されていない。

評価

民族意識に支えられた政治的な古代史像とされている。説得力をもつ学説とは言えない。

参考文献

  1. 金 錫亨(訳鄭晋和(1964)「三韓三国の日本列島内の分国について1)」歴史評論、歴史科学協議会編(165)、校倉書房
  2. 金 錫亨(訳)鄭晋和(1964)「三韓三国の日本列島内の分国について2)」歴史評論、歴史科学協議会編 (168)、校倉書房
  3. 金 錫亨(訳)鄭晋和(1964)「三韓三国の日本列島内の分国について3)」歴史評論、歴史科学協議会編(169)、校倉書房
  4. 金錫亨, 朝鮮史研究会 編(1969)『古代朝日関係史―大和政権と任那』勁草書房
  5. 山尾幸久(1989)『古代の日朝関係』塙書房

知内町郷土資料館2025年05月21日 00:16

知内町郷土資料館(しりうちちょうきょうどしりょうかんん)は北海道知内町にある歴史民族系の資料館である。

概要

1984年に公民館を改装し開館した。当時の町立施設としては珍しく専従の学芸員を置いた、日本最古(旧石器時代)の墓の出土品の展示がある。1階は旧石器時代や縄文期の資料を展示する。2万年前の土坑墓の副葬品(重要文化財)がある。旧石器時代の石器とともに一部が欠損した琥珀と、石製の垂飾がそれぞれ1個、石製の小玉3個が見つかった

展示

旧石器時代

  • 石製垂飾
  • 琥珀製垂
  • 石製小玉
  • 石刃
  • 細石刃
  • 剥片
  • 台形石器
  • 槍先形尖頭器
  • 両面調整石器
  • 細石器
  • 有茎尖頭器
  • スクレイパー
  • 彫器
  • 敲石
  • 台石
  • 石刃
  • 石核
  • 錐形石器

縄文時代

  • 石皿
  • 縄文土器(森越式)

指定

  • 1991年6月21日 重要文化財「北海道湯の里4遺跡土壙出土品」

所在地等

  • 名称: 知内町郷土資料館館
  • 開館時間 10:00~16:30
  • 休館日 5月~11月)月曜日・祝日の翌日、(12月?4月)日曜日・祝日
  • 入館料 無料
  • 所在地:〒049-1103  北海道上磯郡知内町字重内31-471
  • 交通: JR木古内駅 バス 15分

参考文献