及川伊勢宮遺跡 ― 2025年12月08日 00:22
及川伊勢宮遺跡(おいがわいせみやいせき)は、神奈川県厚木市にある旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良平安時代の複合遺跡である。
概要
荻野川と中津川にはさまれた南北に長い荻野台地上の標高45m付近に立地する埋没古墳である。
調査
令和5年度では荻野川流域で初めて前方後円墳が発見された、1号墳に墳丘全長は37m(周溝を含めた主軸長は45m)で、後円部は直径21m、くびれ部は幅6m、前方部先端は約15mであった。主軸の方位は北から68°西に傾いている。周溝は後円部側の幅が約5mで深さ1m程、前方部側が幅約3.5m、深さは50 ㎝である。周溝から土師器の壺や高坏の破片が少量が出土した。周溝の土器と、前方後円墳に隣接する方墳から出土した土器は、古墳時代前期(~中期初頭)である。古墳は古墳時代前期後半から中期初頭と見られる。 厚木秦野道路の事前調査として令和6年4月1日から令和7年3月31日まで発掘調査が行われた。旧石器時代の遺物として、3区13個所の調査のうち調査杭NO74でチャート製の大型木葉型尖頭器1点、4区調査杭でチャート製中型柳刃形尖頭器1点が出土した。完形品であった。
遺構
- 前方後円墳
- 周溝
遺物
- 小型丸底壺
- 壺
- 高坏
築造年代
- 古墳時代前期後半から中期初頭
展示
考察
指定
アクセス等
- 名称 :及川伊勢宮遺跡
- 所在地 :神奈川県厚木市及川2丁目122番9
- 交 通 :本厚木駅から北に3.9km
参考文献
- 公益財団法人かながわ考古学財団(2023)「及川伊勢宮遺跡第3地点」現地説明会資料
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