鎮守森古墳 ― 2024年07月14日 00:36
鎮守森古墳(ちんじゅもりこふん)は福島県河沼郡会津坂下町にある前方後円墳である。
概要
「宇内青津古墳群」のひとつである。宇内青津古墳群は福島県会津坂下町にある16基の古墳(前方後円墳13基と前方後方墳3基)からなる古墳群である。 鎮守森古墳は標高約175mの段丘縁辺部に立地する全長約55.2mの前方後方墳である。墳丘は後方部が3段築成で、相似形の周堀を備える。内部構造や副葬品は未調査のため不明である。築造時期は亀ケ森古墳の少し後と考えられている。入り口は狭い路地となっている。 周濠部から土師器(二重口縁壺)が発見されている。前方部は後世に著しく削平されていることを確認した。「亀ヶ森古墳」の隣地にあり、後方部頂部に八幡神社が鎮座する。
宇内青津古墳群
- 亀ヶ森・鎮守森古墳
- 杵ガ森古墳 -
- 臼ガ森古墳
- 長井前ノ山古墳 - 合掌天井式石棺出土。5世紀前半の築造。
- 虚空蔵森古墳
- 天神免古墳
- 灰塚山古墳
- 宮東1号墳
- 雷神山1号墳
- 森北1号墳
- 鍛冶山4号墳
- 出崎山1号墳
- 出崎山2号墳
- 出崎山3号墳
- 出崎山4号墳
発掘調査
規模
- 形状 前方後方墳
- 墳長 55.2m
- 後円部 径1辺27.2~30.5m 高4.69m
- 前方部 幅15.6m 長28m 高2.18m
遺物
- 土師器(二重口縁壺) - 周濠部より
築造時期
- 4世紀後半頃
被葬者
- 亀ケ森古墳の主である当地方の大豪族の親族と思われる。
展示
指定
- 1976年(昭和51年) 国指定史跡(亀ヶ森・鎮守森古墳)。
アクセス等
- 名称 :鎮守森古墳
- 所在地 :福島県河沼郡会津坂下町大字青津字舘
- 交 通 :会津坂下駅よりバス10分バス停青津入口/JR磐越西線塩川駅から徒歩92分、6.8km。
参考文献
- 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂
- 河沼郡会津坂下町教育委員会編(1998)「鎮守森古墳 : 国指定史跡鎮守森古墳発掘調査報告書」会津坂下町文化財調査報告書 ; 第50集).
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