鈴鹿市考古博物館 ― 2024年07月30日 22:11
鈴鹿市考古博物館(すずかしこうこはくぶつかん)は三重県鈴鹿市国分町にある、考古学を専門とする博物館である。
概要
史跡伊勢国分寺跡の南に隣接して建てられ、平成10年に開館した考古学を専門とする博物館である。国分寺のガイダンス施設を兼ねており、3階の展望デッキから史跡伊勢国分寺跡歴史公園を一望することができる。埋蔵文化財調査センターの機能をあわせもつ施設である。 市内から出土した土器・石器・瓦などを保管・展示し、特別展や体験講座を通して大昔の人々のくらしや文化を探る情報発信センターを目指す。奈良時代の寺院や役所に関する特色ある資料を中心に展示する。鈴鹿市は、畿内から東国への交通の要衝の地として古代から栄えており、奈良時代には、「国府」と「国分寺」が置かれるなど、歴史と文化に富んでいる。市内には遺跡が散在し、貴重な出土品も数多い。建物は南北に細長い長方形の平面形で、正三角形を僅かに水平方向に広げた三角形断面の置屋根を持った大小の2棟が並列して接続される。
展示
常設展示室
- 鈴鹿の古代瓦
- 考古ギャラリー
- 伊勢国府政庁模型
- 考古ステージ
旧石器
- ナイフ形石器 - 今村A遺跡
- 尖頭器 - 祓山遺跡
- ナイフ形石器 - 大新田遺跡
縄文
- 大型異形石鏃 - 今村A遺跡
- 異形局部磨製石器(通称「トロトロ石器」)とも呼ばれるもの
- 石鏃 - 大新田遺跡
弥生
- 弥生土器高杯 - 南谷遺跡
- 木樋 - 大下遺跡
- 鉄鏃 - 南谷遺跡
- 有茎腸抉(ゆうけいわたくり)三角形式の鉄製の鏃
- 土師器小壺 - 大下遺跡
古墳
- 須恵器坏蓋 - 甲懸2遺跡
- 土製支脚 - 伊奈冨遺跡
- カマドに据える甕の底を支える角形の台脚
- 須恵器双耳無頸壺 - 稲生1・2号窯跡
- 臼玉 - 稲生遺跡
- ほとんどの竪穴建物の埋土からは臼玉が出土しており、各住居で玉を使った祭祀が行われていた
- 木製鍬 - 大下遺跡
- 木栓 - 大下遺跡
- 木材をつなぎ合わせるためのボルトの役割をする建築部材
特別展示室
建物
- 規模:建築面積 1,692m2
- 延床面積:2,631m2
- 展示面積:550m2
指定
アクセス
- 名称:鈴鹿市考古博物館
- 開館年月:1998年(平成10年)10月
- 所在地: 〒513-0013 三重県鈴鹿市国分町224
- 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日: 月曜日と第3火曜日(祝日・休日のときはその翌日)
- 料金:一般(高校生以上):200円、小中学生:100円
- 交 通: JR関西本線「河曲駅」から徒歩で20分
参考文献
- 大塚初重(1995)『日本古代遺跡辞典』吉川弘文館
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