九州国立博物館 ― 2025年02月16日 13:14
九州国立博物館(きゅうしゅうこくりつはくぶつかん、Kyushu National Museum)は 福岡県太宰府市石坂の大宰府天満宮に隣接する歴史系の国立博物館である。 通称は九博(きゅうはく)。 東京国立博物館、奈良国立博物館・京都国立博物館に次ぐ4番目の国立博物館である。
概要
九州国立博物館は「日本文化の形成をアジア史的観点からとらえる」という基本理念がある。 太宰府神社(天満宮)の神官や地元の戸長を中心に、太宰府における博物館誘致運動の先駆けの博覧会が1873年(明治6年)に開催された。太宰府博覧会から「鎮西博物館」という施設計画が立案され、内務省より設置が許可された。建設費等への募金活動も進められた。1899年(明治32年)、岡倉天心は古来外交の要衝であった九州の歴史的特色を指摘し、その古器物は単に美術品としてだけでなく歴史研究上も貴重として、九州博物館の必要性を説いた。1963年(昭和43年)、官民一体の「国立九州博物館設置期成会」が発足する。1971年(昭和46年)、太宰府町に博物館建設用地(約17万平方メートル(うち、太宰府天満宮が14万平方メートルを寄付))を確保する。2005年(平成17年)10月、九州国立博物館は開館した。国立博物館が新設されたのは、1897年設立の京都国立博物館開設以来で、108年ぶりである。
展示構成
- Iテーマ「縄文人、海へ」(3万年前?2500年前)
- IIテーマ「稲づくりから国づくり」(紀元前5世紀?7世紀前半)
- IIIテーマ「遣唐使の時代」(7世紀後半?11世紀前半)
- IVテーマ「アジアの海は日々これ交易」(11世紀後半?16世紀前半)
- Vテーマ「丸くなった地球 近づく西洋」(16世紀後半?19世紀中頃)
沿革
- 1899年(明治32年)、岡倉天心は九州博物館の必要性を説いた。
- 1968年(昭和43年)、官民一体の「国立九州博物館設置期成会」が発足。
- 1971年(昭和46年)、太宰府町に博物館建設用地を確保する。約17万平方メートル。太宰府天満宮が14万平方メートルを寄贈。
- 2005年(平成17年)10月、九州国立博物館 開館。
- 2019年(平成31年)4月23日、新元号令和の典拠となった万葉集や大宰府政庁跡から出土した鬼瓦を展示する(参考文献1)。
アクセス等
- 名称:九州国立博物館
- 所在地:〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2
- 開館時間
- 日曜日・火曜~木曜日 9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 金曜日・土曜日【夜間開館】9時30分~20時00分(入館は19時30分まで)
- 休館日:月曜日
- 交通: 西日本鉄道大宰府線「太宰府駅」下車、徒歩約10分
参考文献
- 「新元号記念特別企画「令和」九州国立博物館」、長崎新聞、2019/05/03
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