鋸歯文 ― 2023年07月11日 21:10
鋸歯文(きょしもん)は、鋸の歯のような三角形を連続させた文様である。
概要
弥生時代から古墳時代にかけての土器・銅鐸・銅鏡、古墳の壁画、飛鳥・奈良時代の瓦などにみられる。青銅器の面に付けられることが多い。銅鐸・銅鏡の文様は複雑であり、鋸歯文の三角形の中に平行線を刻む文様がある、また彩色を施した文様もある。
出土例
- 鋸歯文・斜格文(高杯脚部) 唐古鍵遺跡
- 双鈕細線鋸歯文鏡 重要文化財、東京国立博物館蔵
- 三角縁鋸歯文帯四神四獣鏡 赤塚古墳、3世紀、大分県宇佐市 京都国立博物館蔵
参考文献
- 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
- 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂
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