切妻 ― 2025年08月24日 17:53
切妻(きりつま)は家の屋根の頂点から山型となり、二方向へ屋根が斜めに落ちる屋根の形式である。
概要
斜面が2面ある屋根であり、寄棟とともに日本の住宅建築における基本的な形式である。 弥生時代から続く基本的な形状とされている。 吉野ヶ里遺跡の高床建築も切妻である。古代の高床家屋や伊勢神宮正殿は切妻である。 構造がシンプルなので施工しやすい。屋根裏のスペースを広く確保できる。複雑な屋根ではないので、建設に要する工期が短くなる。屋根の断面が正面からみると、三角形になることから、「三角屋根」とも言われる。切妻屋根をもつ建物の外壁に三角形の壁ができた場所を妻壁という。
入口
入り口は妻入りと平入りとがある。軒と平行な面を平(ひら)、直角方向の面を妻(つま)という。。棟と平行な平側(軒先側)に入口がある場合を平入りという。屋根の棟と直角の面に入口がある場合を妻入りという。出雲大社の「大社造り」は、切妻屋根の妻側に入口を持つ「妻入り」が特徴である。伊勢神宮などの神明造りでは平側に入口がある「平入り」である。
雨漏りリスク
屋根と壁のつなぎ目部分が両側2個所と少ないので、構造が単純になり雨漏りリスクが少ない。屋根に傾きがあるので雨は屋根を急速に伝わり落下するので、雨漏りリスクが少ない。勾配が急になるほど雨漏りリスクが減る。
参考文献
- 石野博信(2006)『古代住居のはなし』吉川弘文館
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