まほろん ― 2024年07月16日 00:29
まほろん(まほろん)は正式名「福島県文化財センター 白河館・まほろん」で、野外展示、体験学習や研修を通じて、遺跡から学ぶことを重視する博物館である。
概要
「遺跡から学ぶ自然と人間のかかわり」をメインテーマとして、“見て・触れて・考え・学ぶ”体験型フィールドミュージアムである。福島県内の遺跡から見つかった数多くの土器や石器などを収蔵・展示する。 福島県教育委員会が発掘調査した遺跡の出土品と、調査写真・図面等の記録を一括して収蔵する。また保存処理を施した木質遺物・金属製遺物等は、温湿度を一定に管理した特別収蔵庫で保管する。これらの収蔵資料は、館内での展示で公開するほか体験学習や研修等にも活用される。平成13年7月15日、福島県文化財センター白河館開館記念式典を行う。
展示
大森A遺跡 相馬市 古墳時代(1700~1300年前)
- 当時の水田の区画は、ほぼ1.5m四方と現在のものに比べ非常に小さかった。
相馬市連光寺遺跡
- 礫石経が出土
郡山市田村町の徳定 A 遺跡の人面付土器
- 弥生時代の人面付土器 口の部分に人の顔を表現した頸の細い土器である。
中田横穴墓 いわき市
- 勾玉・管玉・青銅製釧などの装飾品、鉄鏃などの武器類やよろいなどの武具類、わが国最大級の金銅製馬鈴、尻繋・鐙、障泥・鈴・胸繋、面繋などの馬具類、この他に土師器や須恵器などの土器類が出土する。
笊内古墳群(白河市)
- 37号横穴墓からみつかった馬具は、研究復元され、まほろんの馬の模型に展示する。
法正尻遺跡
- 完全な形の縄文土器のほか、ヒスイ製大珠などの装飾品、土偶などの祭祀具、石器など約26万点を展示する。
福島市仙台内前遺跡出土品 - 県指定重要文化財(平成7,3,31指定)
- 縄文時代草創期(約12,000年前)の爪形文土器や石器である。
塩川町常世原田遺跡出土品
- 縄文早期(約8,000年前)の「常世式土器」標識資料である。
柳津町石生前遺跡出土品
- 縄文時代中期(約4,500年前)の造形的に優れた土器群と土偶である。
福島市上岡遺跡の土偶
- 縄文時代後期(約3,500年前)の「蹲踞土偶」である。
いわき市寺脇貝塚出土品
- 縄文時代後・晩期(約3,500~2,500年前)の骨角器 である。
表郷村滝ノ森遺跡の人面付弥生土器
- 弥生時代中期(約2,000年前)の人面が描かれた土器である。
楢葉町天神原遺跡出土品
- 弥生時代中期(約2,000年前)の棺に用いた土器と勾玉を展示する。
野外展示
- 古代の畑
- 製鉄炉
- 前方後円墳
- 縄文時代の家
- 奈良時代の家
- 奈良時代の倉庫
- 室町時代の館
アクセス等
- 名称:福島県文化財センター 白河館・まほろん
- 所在地:〒961-0835 福島県白河市白坂一里段86
- 休館日: 毎週月曜日[国民の祝日の場合はその翌日 夏休み期間中は開館]
- 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 入館料: 無料
- 交通: JR白河駅・JR新白河駅から、白河市循環バスまほろんバス停下車
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