芝原遺跡 ― 2024年09月17日 00:04
芝原遺跡(しばはらせき)は旧石器時代から古墳時代までの複合遺跡である。
概要
芝原遺跡はJR 東浦和駅から北に約2.1㎞、大宮台地南東部の見沼低地を見下ろす台地の縁辺部に所在する。東側に見沼低地があり、北側にはおぼれ谷が入り込む。周辺には南側に縄文時代中期と弥生時代の住居跡が発見された水深遺跡、水深北遺跡がある。
第6次調査
第6次調査では弥生時代後期の住居跡6軒と弥生土器、鉄器などの遺構・遺物を検出した。 第11号住居、第15号住居は火災跡の住居であった。床面中央に焼土・炭化材が多く残る。柱穴から伸びる炭化材はなく、屋根材の炭化物と考えられる。第12号住居は炭化材の出土がないため火災跡ではない。第11号住居は6m×4.9mで胴張りの隅丸長方形である。 第14号住居は3.75m×2.85mで、小型住居である。大きな炉跡と貯蔵穴を検出した。第15号住居跡は壁の一部と炉跡、貯蔵穴を検出した。
遺構
縄文時代
- 竪穴建物1
- 土坑10
- ピット31
弥生時代
- 竪穴建物
遺物
縄文時代
- 縄文土器(早期、中期、後期)
- 石鏃
弥生時代
- 鉄器
- 弥生土器
指定
考察
アクセス等
- 名称:芝原遺跡
- 所在地:埼玉県さいたま市緑区芝原
- 交通:JR 東浦和駅から北に約2.1㎞
参考文献
- 浦和市遺跡調査会(1999)『浦和市遺跡調査会報告書260:芝原遺跡発掘調査報告書』浦和市遺跡調査会
- さいたま市教育委員会(2022)「さいたま市内遺跡発掘調査成果発表会」資料
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