四ツ野B遺跡 ― 2024年10月16日 00:08
四ツ野B遺跡(よつのビーいせき)は三重県津市にある弥生時代の遺跡である。
概要
雲出川が形成した沖積地を見下ろす段丘の南東端にある。昭和61年の工事中に高茶屋銅鐸が発見された。四ツ野B遺跡は1辺4mから6mの竪穴建物が60棟以上が密集する。ほとんどが四辺に溝を持ち、床面中央部に炉跡や焼土がある。南側に貯蔵穴とみられる穴がある。
高茶屋銅鐸
ほぼ原型をとどめている高茶屋銅鐸1号銅鐸は津市文化財となっている。「突線鈕2式六区袈裟襷文銅鐸」に分類される。鐸身は襷状に交差する横4本、縦4本(裏表)の帯で区画される。鈕に飾耳がつくのは、近畿地方の銅鐸の特徴の「近畿式銅鐸」である。。 高茶屋1号銅鐸は弥生時代後期に製作された。高さ66.3cm、重さ15.4kgである。 2号銅鐸の破片は、東京国立博物館の銅鐸の破損部分と18片が接合した。2号銅鐸は「突線鈕3式銅鐸」である。 集落内での銅鐸出土はまれである。土木工事中であったため、出土状況は分からないが、他方の内側にのみ砂土が付着することから、鰭を上下にして埋納されていたと考えられている。
遺構
- 竪穴建物
遺物
- 弥生土器
- 土師器
- 高茶屋銅鐸
指定
- 1999年5月6日 津市文化財
展示
- 津市文化財センター
アクセス等
- 名称:四ツ野B遺跡
- 所在地:三重県津市高茶屋小森町字四ツ野4
- 交通:
参考文献
- 津市教育委員会(2001)『津市埋蔵文化財調査報告33:四ツ野B遺跡(第2次)・四ツ野古墳発掘調査報告』津市教育委員会
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