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観音塚古墳 (大田区)2025年06月10日 00:36

観音塚古墳 (大田区)(かんのんづかこふん)は東京都大田区にある前方後円墳である。 「西岡第36号墳」ともいう。

概要

1970年代に墳丘は道路・建物により損壊された。観音塚の由来は、出土した人物埴輪(現照善寺蔵)を江戸時代に観音として祀ったためである。古墳の規模は1949年時点で全長41m、前方部・後方部幅は13mとされているが、すでに損壊されているので、本来の規模にはできない。

調査

1970年代、輪島誠一、市原壽文による発掘調査が行われた。墳丘の東南寄りの両袖式横穴式石室が調査された。石室は付近の凝灰岩を加工した切石積であった。玄室の長さは3.5m、幅1.5mである。玄室中央の奥寄りに人骨が発見された。玄室から馬具(鉄地金銅張雲珠、轡、留金具)、太刀、刀子、鉄環、管玉、切子玉、小玉などの副葬が出土した。 埴輪としては、円筒埴輪、人物埴輪、鈴型埴輪、太刀形埴輪などが出土した。

規模

  • 形状 前方後円墳
  • 墳長 42.5m
  • 後円部径 径22m 高4m
  • 前方部 幅26.5m 高4m
  • 外表施設
    • 円筒埴輪 円筒Ⅴ式

遺構

  • 主体部
    • 室・槨 横穴式石室(両袖型)
    • 木棺

遺物

  • 管玉1
  • ガラス小玉73
  • 水晶切子玉1
  • 鉄刀 4(鍔付2)
  • 鉄鏃>97
  • 刀子3
  • 轡2組
  • 鉄地金銅張雲珠
  • 留金具
  • 太刀形埴輪

築造時期

  • 6世紀末 宝莱山古墳の次の世代の首長と見られる。

指定

展示保管

  • 大田区立郷土博物館

アクセス等

  • 名称:観音塚古墳
  • 所在地:東京都大田区田園調布4丁目9
  • 交通:

参考文献

  1. 市原壽文(1953)「武蔵国田園調査四丁目観音塚古墳発掘調査報告」『白山史学』東洋大学白山史学会

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