九条塚古墳 ― 2025年11月06日 00:09
九条塚古墳(くじょうづかこふん)は千葉県富津市にある古墳時代の前方後円墳である。
概要
内裏塚古墳群の古墳の一つで、内裏塚古墳の南600mにある。墳丘周囲の地割は盾型周溝の形跡をとどめる。盾形の2重周溝を含めた全長は150mに達する。墳丘には円筒埴輪が確認されている。墳丘裾部で円筒埴輪列が検出されている。 墳丘の形状と内部施設は古式と認められるが、須恵器と埴輪では新しい要素も認められる。 現段階では6世紀中葉と考えられている。
規模
- 総長164m、
- 墳長105m、
- 後円部 径59m・高7m、
- 前方部 幅69m・長51m・高7.9m、
- くびれ部 幅46m、
- 後前高差 +0.9m
調査
1911年(明治45年)、柴田常恵と小熊吉蔵による発掘調査により後円部中央で古墳主軸と直交する石室を検出した。しかし正式の報告書はなく、「上総国飯野国発掘の金銅丸玉」(『考古学雑誌』第 1巻第11号)、『君津郡郡誌』(1927)の記事、國學院大学所蔵の『柴田常恵野帳』等によって概略を知るだけである。 1983年度、県教委が墳丘測量を行う。君津郡市文化財センターが、1989年に1月周濠を確認調査する。1991年5月から6月にかけて西側周溝の一部調査を行う。1992年東側周濠の確認調査。1996年10月、君津郡市文化財センターが後円部北西側周溝部を確認調査を行う。
葺石
埴輪
- 円筒埴輪V式、円筒埴輪以外は未確認
遺構
- 前方後円墳
- 横穴式石室
- 古墳周溝
遺物
- 円筒埴輪
- 直刀
- 金銅製空丸玉
- 銅心銀張耳環
- 銀製空玉
- 水晶製切子玉
- ガラス製小玉
- 銀製空丸玉
- 銀製紡錘形空玉
- 金銅製空丸玉
- 土師器
- 人骨
- 須恵器(杯+高杯+ハソウ+脚付直口壺+提瓶+平瓶)
- 金銅装大刀
- 直刀
- 両関細身式三角形鉄鏃
- 無関片刃箭細身式鉄鏃
- 斧箭式長柳葉形鉄鏃
- 鉄地金銅張胡禄金具 - 金銅製馬具
- 十字文楕円形鏡板付轡
- 雲珠
- 貝芯辻金具
- 金銅板破片
築造時期
- 6世紀中葉 と推定
展示
- 金銅製空丸玉は東京博物館蔵、
- 富津市飯野小学校所蔵
考察
指定
- 1973年7月6日 富津市指定史跡
- 2025年(令和7年) - 国指定史跡(内裏塚古墳群)
アクセス等
- 名称 :九条塚古墳
- 所在地 :千葉県富津市下飯野字達磨716
- 交 通 :JR内房線「青堀駅」より徒歩
参考文献
- 千葉県文化財センター(1994)「研究紀要15」
- 小沢洋(1991)「九条塚古墳の再検討」r研究紀要W』君津郡市文化財センター
- 小沢洋(1992)「上総南西部における古墳終末期の様相」国立歴史民俗博物館研究報告 第44集
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