壬生愛宕塚古墳 ― 2025年07月27日 00:44
壬生愛宕塚古墳(みぶあたごづかこふん)は栃木県壬生町にある古墳時代の前方後円墳である。
概要
壬生町は関東平野の北部にあり、西を思川、中央を黒川、東を姿川が流れる。壬生町の北東、栃木街道沿道の西側にある2段築成の前方後円墳である。1段目は幅広い基壇状である。東西方向に主軸があり、墳丘全長約78m、高さ約6m。古墳総全長約97mである。墳丘の前方部頂上に南面して愛宕神社は祀られる。古墳は杉や桧に覆われる。周濠が巡っており、外側の広い土塁とともにほぼ完全に残る。 前方部の頂部が高くなり、前方部幅は後円部直径を超える。後期型古墳の代表的な形状である。二重周溝であり、周濠の幅は前方部の前と後円部の後で約7mである、深さは1.5m。周濠外側の土塁は規定幅が14m、上面の幅が6mである。周堤帯上から円筒埴輪列(円筒埴輪V式)や複数の盾持人と埴輪が出土した。 周辺に牛塚古墳や車塚古墳がある。発掘調査が行われていないため内部は不明である。
調査
茨城大学・東京学芸大学を中心として合同の発掘調査が2017年・2018年に実施された。埴輪列と葺石の確認を主な目的としていた。2018年度の調査では人物埴輪と思われる埴輪片が出土した。墳丘部と周堤部とで大きさが異なる円筒埴輪が確認された。東京学芸大学の日高慎教授は「かなりの数が並んでいたと推定される。古墳の変遷を考える上で貴重な資料が得られた」と述べる。埴輪は墳丘の平坦部分と周溝外側の土塁及び墳頂部列と、三重に配置されていた。壬生古墳群調査整備委員会の白石太一郎委員長は「埴輪の配置が分かっている古墳は全国的に珍しく、貴重。今回の調査で古墳の形が相当変化していることが分かった」と語る。
規模
- 形状 前方後円墳
- 築成 前方部:2段、後円部:2段
- 墳長 64.5m
- 後円部径 径34m 高5.5m
- 前方部 幅46m 高6.5m
- 外表施設
- 円筒埴輪円筒Ⅴ式
遺構
遺物
築造時期
- 古墳時代後期 6世紀後半から7世紀頃
指定
- 1925年 国指定史跡
考察
展示保管
アクセス等
- 名称:壬生愛宕塚古墳
- 所在地:栃木県下都賀郡壬生町壬生甲
- 交通:東武宇都宮線「壬生駅」下車徒歩約15分
参考文献
- 山ノ井清人(1987)「愛宕塚古墳」『壬生町史』資料編(原始古代・中世))
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