弁天山古墳 (富津市) ― 2025年07月29日 08:12
弁天山古墳 (富津市)(べんてんやまこふん)は千葉県富津市にある古墳時代の前方後円墳である。
概要
富津岬の南、東京湾を望む岩瀬川と小久保川にはさまれる台地上に立地する。「房総の五色塚古墳」ともいわれる美しい古墳とされる。南西向きに作られる。1867年(明治元年)に小久保藩の藩校を建設するために墳麓を削って以後、墳丘は度々改変を受けていた。1927年(昭和2年)4月に小学校を建設するため後円部の墳頂にあった厳島神社の一部を崩した際に石室の一部が見つかり、内務省に報告された。同年の9月には内務省の柴田常恵らによって発掘調査が行われ、1929年(昭和4年)には国の史跡に指定された。昭和50年から53年にかけて修復整備され、芝生が植えられており階段が設けられた。 墳長は山砂を盛り上げて作られた。葺石はないが、二段に構築され、埴輪が巡る。周溝は幅の広い盾形である。
調査
後円部墳頂に竪穴式石室として全長4.9メートル、幅0.96メートル、高さ0.75メートルがあり、保存されている。内部の竪穴式石室は粘土に頭サイズの石をまぜて塗り固めた側壁、三枚の蓋石で構成される。現存する巨大な3枚の天井石のうち、中央の石には両側に縄掛突起がある。長持形石棺の蓋石の要素を取り込んだ極めて特殊な形式である。竪穴式石室は現在覆屋に囲われて現地保存されている。埴輪は、円筒埴輪のタガの断面が細身で高さのある台形であり、5世紀後半代の特徴をもつ。
規模
- 形状 前方後円墳
- 墳長 86(87.5)m
- 後円部径 径53(50)m 高8.5(7.5)m
- 前方部 幅50(54.5)m 高7.5m
- 外表施設
- 円筒埴輪 円筒・朝顔形Ⅳ式
- 主体部
- 室・槨 竪穴式石槨
遺構
- 前方後円墳1基・
- 竪穴式石室
遺物
- 円筒埴輪
- 直刀
- 鉄剣2
- 鉄刀1
- 鉄鏃
- 鋲留短甲 破片(衝角付冑片の可能性もあり)
- 鎌? 1
- 鹿角装刀子 数個
- 刀剣類一括・刀
- 槍1個
- 鏃数10個
- 刀子の取手に鹿角の付着せるものを数個・
- 刀剣破片出土(甲冑の出土記録なし)。
築造時期
- 5世紀後半頃
指定
- 1929年 国指定史跡
考察
展示保管
アクセス等
- 名称:弁天山古墳
- 所在地:千葉県富津市小久保字弁天3017-1
- 交通:JR大貫駅から徒歩・自転車1.3km、
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