四軒在家遺跡 ― 2025年12月15日 00:12
四軒在家遺跡(しけんざけいせき)は、東京都国分寺市にある縄文時代から古墳時代の遺跡である。
概要
多摩川左岸の台地上に立地する。2001年(平成13)年7月から2002年3月にかけて行われた区画整理事業に先立つ四軒在家遺跡の第2次発掘調査により、10基の古墳が検出された。比較的残りのよい「四軒在家1号墳」は外周径20m~21mの円墳で、四軒在家公園(国立市矢川3-10-1)に移築保存されている。
調査
1997(平成9年)の四軒在家土地区画整理事業のため試掘調査したところ、西側から縄文時代の遺物と古墳時代後期の古墳が9基検出された。2001年(平成13)年7月から2002年3月にかけて発掘調査を行い、調査区南西端でさらに1基の古墳を検出した。縄文時代の遺構は竪穴状遺構1棟、集石遺構2基が確認された。五領ヶ台式土器、新道式併行期の土器が多量に出土した。古墳の周溝覆土から小型の有舌尖頭器が出土した。古墳はいずれも6世紀から7世紀の築造と見られる。1号墳石室は長さ3.7m幅1.4m、周溝は外径19m、内径17mである。、2号墳石室は長さ5.6m幅1.25m、周溝は外径19m、内径16mである。3号墳石室は長さ4.8m幅1.25m、周溝は外径18m、内径17mである。4号墳石室は長さ4.8m幅1.50m、周溝は外径21m、内径18mである。5号墳石室は長さ4.8m幅2.40m、周溝は外径23m、内径17mである。石室を検出できたのは5号墳までである。古墳は調査後に削平された。出土した直刀、鉄鏃等の武器や、玉類耳環、切子玉、棗玉、管玉、勾玉の装飾品はくにたち郷土文化館に保存展示される。
遺構
- 集落
- 敷石住居
- 土坑
- 包含層
- 住居1
- 埋設土器2
- 集石4
- 土坑2
- ピット1
遺物
旧石器
- ナイフ形石器
- 有茎尖頭器
縄文時代
- 縄文土器(勝坂式土器)
- 縄文土器(加曽利E式)
- 勝坂式土器
- 阿玉台式土器
- 称名寺式土器
- 敲石
- 石皿
- 剥片
- 打製石斧
- 石鏃
- スタンプ形石器
- 打製石斧
- 磨石
- 石錘
古墳時代
- 土師器
- 須恵器
- 直刀
- 刀装具
- 刀子
- 鉄鏃
- 両頭金具
- 鉄製品
- 耳環
- 切子玉
- 棗玉
- 管玉
- 勾玉
- 丸玉
- 小玉
展示
- くにたち郷土文化館
考察
指定
- 平成21年4月1日 国立市指定有形文化財・考古資料 830点
アクセス等
- 名称 :四軒在家遺跡
- 所在地 :東京都国立市谷保6231
- 交 通 :南武線「矢川駅」から徒歩12分(850m)
参考文献
- 国立市遺跡調査会(2000)『国立市文化財調査報告44:東京都国立市四軒在家遺跡』国立市教育委員会
- 東京都教育委員会(2002)「東京都遺跡調査研究発表会27発表要旨」平成14年2月3日
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