能満寺古墳 ― 2025年12月20日 00:04
能満寺古墳(のうまんじこふん)は千葉県長生郡長南町にある4世紀代の古墳である。
概要
宮川の支流である長楽寺川北岸の舌状台地突端部の標高40mにある前方後円墳である。墳長は73.5m。旧熊野神社があった跡地と言われる。
調査
1947年(昭和22年)に明治大学考古学研究室(後藤守一教授・大塚初重)によって発掘調査が行われた。後円部から埋葬施設の木炭槨が検出され、遺物として鉄刀、鉄剣、銅鏡、銅鏃、鉄製工具、ガラス玉、土師器高杯等が出土した。埋葬施設は後円部墳の頂下1.5mに木炭槨がある。長さ7.5m・幅は2m(舟形に近い形態)である。築造時期は古墳時代前期(4世紀頃)と考えられる。古墳時代前期の古墳としては千葉県内で最大級である。
規模
- 形状 前方後円墳
- 墳長 73.5m
- 後円部径 径47.5m 高6.5m
- 前方部 幅26.5m 長29m 高4m
遺構
遺物
- 獣形鏡(重圏文鏡・珠文鏡の可能性あり)
- 鏡片(同一個体か)
- ガラス丸玉2
- ガラス小玉8
- 鉄剣 2
- 鉄刀 1
- 柳葉形銅鏃8
- 鉇
- 鎌(当初鉄剣片として報告)1
- 鉄斧1・
- 楔形鉄器(扁平)1・
- 鑿
- 刀子
- 土師器 高杯(木炭槨上部より破砕された状況で出土)
- 朱
築造
- 4世紀後半代の築造
指定
- 1975年11月、県指定史跡
展示
- 明治大学博物館
考察
古墳時代前期とすれば、卑弥呼の登場から100年も経っていない時期である。前方後円墳の設計情報を伝える技術者が千葉県までやってきたのだろうか。
アクセス
- 名称:能満寺古墳
- 所在地: 千葉県長生郡長南町芝原
- 交通: 茂原駅 バス 20分
参考文献
- 大塚初重(1949)「上総能満寺古墳発掘調査報告」『考古学集刋』3
- 大塚初重(1981)「能満寺古墳」(『探訪日本の古墳 東日本編』
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