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中川船番所資料館2025年12月28日 01:00

中川船番所資料館の再現展示

中川船番所資料館(なかがわふなばんしょしりょうかん)は東京都江東区にある、中川番所と江東区の歴史の歴史を紹介する展示施設である。

概要

古代史ではなく江戸時代であるが、中川船番所の資料展示が面白いので、紹介する。 開館は2003年3月11日である。

番所とは

交通の要所での取り締まりや徴税を行う幕府・藩の施設を「関所」「番所」(「船改番所」ともいう)という。陸路は「関所」、領境に「口留番所」、水路には「船番所」が置かれた。「船番所」は江戸湾や江戸の主要な河川の河口、合流地点などに設置された。船の出入りを常時監視し、その積荷や乗組員を検査し、関銭(税)を徴収した。江戸付近には中川船番所のほか、浦賀番所がある。幕府の役人は、「大番所」「面番所」「上番休息所」に詰めていた。

中川船番所

当初は小名木川の西端の隅田川河口に「深川船改め番所」として船番所が作られた。1661年(寛文元年)6月6日、中川(現在の旧中川)と小名木川の合流地点に移された。1590年、関東に入府した徳川家康が最初に開削した運河が小名木川である。小名木川は関東全体の「奥川筋」と接続している。1791年(寛政3年)、小林一茶は中川番所を通ったとき、女性の抜け道を「茨の花 爰をまたげと 咲きにけり」と句を詠んだ。1869年(明治2年)に全国の関所が廃止されたとき、200年以上に渡り川船の航行を取り締まっていた中川番所も廃止された。

場所の特定

1995年(平成7年)の発掘調査において柱材や礎石などが出土したことにより、中川番所跡の位置がほぼ確定した。

中川船番所の役割

小名木川から江戸に出入りする船はすべて中川船番所で検査を受けることになっていた。江戸に船で出入りする人物と物資を査検した川船改のための関所であった。『江戸名所図会』によれば、番所の周囲には木の柵がめぐらされ、外側に槍10筋が立てられている。 1661年(寛文元年)の高札に① 江戸から出る船は夜中は通さない。② 往還するものは顔をはっきり見せる。③女性は証文があっても通さない。④鉄砲は二、三挺までは改めた上で許可する。⑤人間が隠れることができる大きさの荷物は中を調べてから通す、などの規則が示されている。地方から江戸への廻米は、荷出地の国名、村名、代官名、納め主の名前などを確認した。これらが明らかでないときは通さなかった。酒や塩、鮮魚、野菜はから、さまざまな荷物についてもきびしい規定が適用された。生鮮食料品以外は夜の通行は禁止されていた。これらは後年になると次第に手続きは次第に形骸化していったとされる。

館内展示の特徴

大きな特徴は(1)中川船番所の跡地付近に建てられていること、(2)中川船番所を忠実に原寸大で再現したレプリカがあることである。番所跡遺跡からの出土品や当時の通行手形も展示される。水運の専門館として関東・全国に広がる水運を利用した人やものの移動や活動の歴史も紹介する。

常設展示室

3階

  • 中川船番所(再現展示)
  • 江戸和竿と釣文化 - 機能と美しさを合わせた江戸和竿と釣り道具を展示する。
  • 江戸をめぐる水運 - 江戸時代から近代までの水上交通の歴史を解説する、
  • 江戸から東京へ

2階

  • 昭和のお茶の間 (再現展示)
  • 懐かしの昭和の道具
  • 江東区の歴史(近代産業・農業・漁業)
    • 錦絵、絵画、写真にみる江東区を紹介する。
    • 海苔養殖に関する資料

アクセス等

  • 名称:中川船番所資料館
  • 所在地:〒136-0072  東京都江東区大島9丁目1-15
  • 休館日: 毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日休館)年末年始(12/29~1/3)
  • 開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
  • 入館料:一般:200円(一般)
  • 交通:都営地下鉄新宿線「東大島」駅下車(大島口)より徒歩5分

参考文献

  1. 「中川船番所資料館パンフレット」江東区