甲塚古墳(いわき市) ― 2024年09月23日 00:17
甲塚古墳(いわき市)(かぶとづかこふん)は福島県いわき市にある古墳時代の円墳である。
概要
夏井川河口の沖積層に平野部に位置し、福島県における代表的な円墳である。付近には延喜式内社大國魂神社、金冠塚古福島県指定・錦町)、五里内古墳(荒川)、塚前古墳(林城)など横穴式石室をもつ古墳がある。 周囲の古墳から古墳時代後期の築造とされ、冑を伏せた形状から甲塚と呼ばれる。付近に磐城国造の中心地があった事からその関係者が埋葬されていたと考えられる。伝承によれば甲塚古墳は当時の国造 建許侶命が葬られ、大国魂神社の神官である国魂家は建許侶命の子孫とも伝えられる。 かつて墳丘上にクロマツの巨木があり、どの方向から見ても同じように見えるところから「八方にらみの松」と言われた。
調査
国道六号バイパス工事に伴う発掘調査により、9基の古墳の跡、150棟の掘立柱の建物跡、祭祀の溝などから、土師器、円筒埴輪、木器、木簡など豊富な遺物が掘り出されている。 主体部は未調査のため内部構造や築造年代は不明である。
規模
- 形状 円墳
- 規模 径37m、
- 高8.2m
遺構
- 木炭槨
遺物
- 土師器、
- 円筒埴輪、
- 木簡
築造時期
- 6世紀後半に作られたと推定
被葬者
- 磐城国造と関係する豪族の墓と想定。
展示
指定
- 1923年3月7日 国の史跡に指定
考察
アクセス等
- 名称:甲塚古墳
- 所在地 :〒970-0107 福島県いわき市平荒田目甲塚43
- 交 通 :東日本旅客鉄道常磐線 草野駅から車約17分
参考文献
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